○ 2人の関係性 ページ23
・
・
「やっと会えた！」
彼女はピョンピョンと駆けてくると、なんの躊躇いもなく智の腕に飛びついた
チクンッと、針でつついたような痛みが胸を刺激する
智「...何しにきたんだよ？」
そんな彼女に対し、智が初めて反応を示した
頭一つ小さな彼女を見下ろし、バツの悪そうな顔を見せる
あんな微妙な顔...困ったような表情...今まだ見たことない....
もやもや、もやもや、心の中が曇っていく
嵐ヶ丘の子をうちの学校で見るなんて初めて...
しかも...智を訪ねてくる子も初めて...
なんとも言えない気持ちにさせられながら、それでも目が離せない
吸い込まれるように2人を見つめる
・
・
「久しぶりに会ったのに、そんなこと言わないでよ？」
智「そういう問題じゃねーだろ？」
「じゃあ、どういう問題？」
あっさり言い返して彼女はニコッと微笑む
智を丸め込んじゃうような可愛くて強引な態度の彼女
智の方もいつもとどこか違う
智「わざわざこんなとこまで来なくてもいいってことだよ...」
「えー？だって、他の学校の学祭行ってみたかったんだもん！」
そう言った彼女は、智の腕に自分の腕を絡めた
チクンッ
・
・
胸を刺す針が鋭さを増す
公「ちょっと...」
横から公佳があたしを肘でつついた
完全に二人の世界
その世界の隅っこで、あたしはまだ目が離せない
見ちゃいけない
見ちゃダメ
強制的にでも目を逸らそうとした時、動いた彼女の腕があたしの視線を奪い去った
・
・
______...触らないでっ！
瞬間、そう思う自分がいた
「髪...ちょっと伸びた？」
しなやかな白い指が智の前髪にそっと触れる
痛みを伴って目に焼きつく絵になる光景
美人で可愛い彼女と、イケメンで綺麗な智
まるで何かのワンシーン
そんな錯覚を起こさせる
・
・
プツプツ、プツプツと尖った針があたしを刺し続ける
智「こら...やめろって」
彼女にかける智の声が知らない人の声に聞こえる
智は彼女の細い指を掴み、やめさせるように優しく引き離した
その些細な行動ひとつひとつにあたしの心臓はビクつく
・
・
....何？
......なんなの？
この子と智って...一体どういう関係....？
ただの友達には見えない
どう頑張ったって見えない
じゃあ...何？
彼女.....とか？
・
・
○ 見ちゃいけないもの、聞いちゃいけないもの→←○ 一輪の花
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 347人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき - 翔くんまさかの告白！！もうなんか翔くんとくっついちゃえって少し思っちゃいました笑 (2015年3月21日 15時) (
レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» はい！LDKを友達と見に行ったんですけど壁ドンの威力が...笑 (2015年3月17日 14時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 山崎くんかっこいいですよね！笑 (2015年3月15日 22時) (レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ(プロフ) - ゆきさん» まぢです笑 あの人猫みたいなとこありますよね笑 (2015年3月10日 16時) (レス) id: 78e1f6332d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 大野くん。。まぢですかぁ。。。笑 (2015年3月6日 10時) (レス) id: 4f48c88a26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるきぃ | 作成日時：2015年3月2日 18時
