スズ取り演習 ４ ページ7
ジリリリリリーーーッ！！
「あ。」
タイムアップみたいだね、と面倒そうに肩をすくめてカカシ先生を見ると、訝しげな視線を向けられる
「なに？A、忍者になりたくないの？」
むしろ私が忍者になりたがってる子供に見えてたのなら君は菩薩か何かだろ。
もしくは無類のナルシスト。ナルチャンなんつって。
「私がもし、仮に！億に１つの確率で！！スズを取ることができたとして。
カカシ先生が取れたことを理由に合格させてくれるとして？
それで皆はどうなるの。
…せっかく同じ班になったみんなは敵じゃないはずなのに。
私はみんなと合格できないなら、スズなんていらないよ。そんなスズなんかに私の価値は決めさせない。」
カカシ先生は「そうか」とだけ呟いて目覚ましのベルが鳴る方向へ歩を進めた
「えっ！？ナルトどうした！吊られる次は縛られるプレ…」
「ちがァアアう！！！！」
ふてくされたようにそっぽを向くナルトの前に腰掛けるとカカシ先生は私たち全員忍者学校に戻る必要がないと言う。
ナルトは歓喜し、サスケは当然のように口角を上げ、サクラは少しだけ固まった後、両手を上げて喜んだ。
…あぁカカシ先生の期待を持たせるよよな言い方がまた…
「じゃあさ！じゃあさ！４人とも…！！」
「そう。…４人とも……
忍者をやめろ！！」
３人の表情が先程とは正反対に凍りついた。
冷凍保存から一番に脱したのは、のちにドタバタ忍者と称されるナルト。
「忍者やめろってどーゆことだよォ！！！そりゃさ！そりゃさ！確かにスズ取れなかったけど！なんでやめろまで言われなくちゃならねぇんだよ！！」
「ナルトうるさい」
「だーっ！！！！Aはショックじゃねぇのかよ！！！」
いやだから。耳元で叫ぶな。ナルトの声は鼓膜が泣く
「そりゃぁ私だってショックさね。
でもねぇ…多分そーだろーなって思ったし…」
「どういうことだ？」
何を知ってる？と私を睨み付けるサスケに人を見下す影はなかった。
…そんなサスケの声に被せるようにして、この演習場にカカシ先生の怒号が響いた。
「てめぇら忍者ナメてんのか…あ！？」
誰かを踏みつけるわけではなく。無抵抗である私の首元にクナイを突き立てた
…ちょまって！死ぬ！少しずれたら死ぬ！！
「何のために班ごとのチームに分けたと思ってる…」
サクラの顔には困惑の色がうかがえた。
そして私の顔には恐怖の色が…
ぁああああ死ぬ死ぬ死ぬ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お姫(プロフ) - かえさん» 何度も読み返していただけているだなんて…！神ですか！！嬉しいお言葉ありがとうございます！かえ様のコメントで頑張ろうと思えます！不定期更新ですが更新ペースあげられるように頑張りたいです。これからもどうぞ応援のほどよろしくお願いいたしますm(。≧Д≦。)m (2017年11月14日 15時) (
レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
かえ - この作品大好きです。何回も読み直しました！更新頑張ってください！！応援しています！！ (2017年11月13日 16時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お姫 | 作成日時：2017年8月30日 0時
