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16歳は語った。another 2 カカシside ページ34

家族が…
確かAの死因も殺されたと言っていたな。…命を狙われていたのか?

「…この世界に来て、始めに異世界だと感じたのはカカシ先生に合ったとき。
私の世界のことは少しくらい知ってるよね?」

俺は頷く、確かトーキョーとやらは平和な国だったと。

「あ、でも私の国では戦争がなくて平和だったよ」

そう付け加えるが、家族が殺されたことを聞いていては平和など全く想像がつかない。
戦争は確かに不幸だが、戦争がないから不幸ではないとは言えないだろう。波の国がいい例だ。

「私は家族が死んで孤児になって、ちょっと特殊な孤児院に入ったの。平和だからこそ、国は孤児を見捨てないで育ててくれる。」

その辺は感謝かなっ
と笑う少女は、きっともう家族の死に関して吹っ切れているのかもしれない。

「私は長く短い人生の中で、たっくさん後悔して生きてきたの。」

だからかな……、
そう呟きAが夜空に視線を向けたので俺もそちらを向く。

「私の後悔は、
私が強ければ助けられる命だったのだと、思い知らされるようで…その先どれだけ頑張って強くなったって"苦しい"が消えてはくれなかった」

俺自身、前を向くのに時間が必要だった。
否、今も前など向いていない。毎日石碑を見ては自分の無力さを嘆き悔やみ叱咤した。

きっとこの小さな少女も形は違えど同じ思いなのだろう…、なんとなく彼女の行動の真意が見えてきた。

「…だからあの子には逃げないで欲しかったの…、きっとあのままじゃ後悔残しちゃうと思うんだ」

自分と同じ後悔を歩ませたくない。
それは俺と同じ思い。
だが…、

「…今のあの子は強くない。Aが駆り立てたことで向かっていって死んでしまうかもしれないよ?」

酷なことだが、事実を伝えることも師としての役目だろう。

「……それは、申し訳ないね…。
けど、大切な人を殺されたのに怒ることのできない少年が、大切な人の死を悲しむ資格なんてない。と、私は思う」

「つまりAは復讐肯定派なわけね。」

サスケを煽るのはそのためか

「うーん…、どうなんだろうねぇ。私自身、復讐したわけじゃないし分からないよ。ただ一度、やろうと思ったけど途中で疲れてやめちゃったっ」

笑ってはいるが嬉しいわけではないんだろうな

「やめたAがススめるわけ?」

酷い…質問だな。
そんな俺の考えを気に止めることなく「あー、やっぱりそーもうよねぇ…」と随分と曖昧な返事をした。


Aも自分の感情を理解できないのだろうか

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お姫(プロフ) - かえさん» 何度も読み返していただけているだなんて…!神ですか!!嬉しいお言葉ありがとうございます!かえ様のコメントで頑張ろうと思えます!不定期更新ですが更新ペースあげられるように頑張りたいです。これからもどうぞ応援のほどよろしくお願いいたしますm(。≧Д≦。)m (2017年11月14日 15時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
かえ - この作品大好きです。何回も読み直しました!更新頑張ってください!!応援しています!! (2017年11月13日 16時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お姫 | 作成日時:2017年8月30日 0時

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