16歳は語った。 ページ32
その日の夕食。ツナミさんが作ってくれた美味しい手料理を頬張っていると何やらバトルが始まった。
「ナルトもサスケもめっちゃ食べるね。美味しいのは分かるけど、無理矢理詰め込んで吐くなよ？」
なーんか吐きそうな勢いだったから言ってやると
サスケは水で流し込み、ナルトは口を手で押さえて飲み込んだ。
「あ、危なかったってばよ…」
「あぁ…」
カカシ先生の表情はそりゃもう笑顔だった。
うん、最近分かったよ、先生のそのニセ笑い、軽く否定したい時でしょ。
食器を片付けようと立ち上がると破れている写真が目に入る。
「ツナミさーん、何で破れた写真なんか飾ってんの？破れちゃっても飾るなんて相当大切な写真なんだねぇ」
「あ、やっぱりAも気になった？
なんだかそれ、意図的に破った感じよね…
食事中イナリ君がずっと見ていたし…」
え、まじか。それあれじゃん。触れちゃいけない系の話っしょ。ヤバ。
「……夫よ」
「かつて町の英雄と呼ばれた男じゃ…」
あぁ、ヒーロー。
なんとなく、納得がいった。ただし理解はしかねるけれども。
「なぁ少年。それは君の父親か？
ヒーローなんかいないって言ったのは、英雄と呼ばれる君の父親が死んだから？」
「A…」「ちょっとA！？」
カカシ先生とサクラが咎めるように私の名前を呼ぶけど。
けど、、
「破ったのは、思い出すのが辛くて？
それともお父さんが英雄と信じていたけど違ったから裏切られたとでも考えた？」
「…!!!
お前なんかに何が分かるっていうんだ…」
「え？分かるなんて一言も言ってないけど…
いやさ、ただね？
君がヒーローを嫌うってことは英雄と呼ばれた父親も嫌いってことっしょ？」
「えっ…」
「君はあの写真ですんごい笑顔じゃん？幸せだったんでしょ？息子に嫌われるなんてお父さん可哀想だなぁって思っただけだよー」
「ちが…っ」
「違わないっしょ」
イナリは口をつぐんでリビングを飛び出した。
「イナリ…っ」
「チッ、あのガキまた逃げた」
「A！言い過ぎよ！！」
「…あー…ごめん、ツナミさんもタズナさんも…、ごめん」
カカシ先生が一緒に謝ってくれた。
まじ先生、先生だわ。
タズナさんがこの国に起こった事件を話してくれるが私は聞くつもりもないので外に出た。
夜空は満天の星空だというのに、まったく美しさを感じない。
「はぁ…言い過ぎたわ…、大人気ない…」
「ま、Aは理由もなく言い過ぎたりしないよね？」
「ピギャ!?!」
カ、カカシ先生…
16歳は語った。another １ カカシside→←木登り修行 ７
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お姫(プロフ) - かえさん» 何度も読み返していただけているだなんて…！神ですか！！嬉しいお言葉ありがとうございます！かえ様のコメントで頑張ろうと思えます！不定期更新ですが更新ペースあげられるように頑張りたいです。これからもどうぞ応援のほどよろしくお願いいたしますm(。≧Д≦。)m (2017年11月14日 15時) (
レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
かえ - この作品大好きです。何回も読み直しました！更新頑張ってください！！応援しています！！ (2017年11月13日 16時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お姫 | 作成日時：2017年8月30日 0時
