木登り修行 ３ ページ27
「お前は誰だーーッ！！」
ナルトの叫びを気に止めることなくスタスタと歩くのは、私たちよりも年齢が下であろう少年。
…なんか感じ悪いガキだね、こんな子いたか？主要キャラじゃないよな…？
「母ちゃん…こいつら死ぬよ」
「は？」
「なんだとォーッ！！このガキってばよぉ！！！」
ナルトが一拍置いて反応するより先に睨んでしまった。…まぁ小さな変化だから誰にも気付かれてないだろうけど。
…と横を向くと布団から上半身を出しているカカシ先生と目があった。
「………。」
ニコッと微笑まれたが、褒められたわけじゃないだろう、多分、いや絶対。
そしてナルトと少年はまだ言い合ってるのか。オトナになれよ、ナルト。
「フン…、ヒーローなんてバッカみたい！！そんなのいるわけないじゃん！！！」
「なっ！なにをーッ！！」
「やめなさいってば！」
ナルトの怒りも尤もだけど、この少年何か訳アリっぽいな…
サスケも大方同じ様なこと考えているのだろう、じっと少年の方を見つめている。
「死にたくないなら早く帰った方がいいよ」
「ちょっと待てぇい！」
「！？！」
カカシ先生がまた ため息吐いた気がするけど…その辺にしないと幸せ逃げちゃうよ？
「少年は死にたいの？」
「…何の話…？」
「君の話さ」
少年は首を傾げる。
もしかしてこの子は自分の発した言葉の矛盾に気づいていないのだろうか。
「だってさ、私達ココにいたら死ぬんしょ？じゃあ少年は？ちゅーか寧ろ狙われてるタズナさんはどーなわけ？
私達がいなくなれば護衛する人いないけど…、
それを分かった上での発言だとしたら死にたいようにしか感じないゾ？」
少年に向かって怒鳴るほど(私は)幼稚ではないのでいつも以上に言葉に気を遣って諭す。
メンドクセェ
「それとも少年はガトーさんって人が強いから弱っちぃ自分達は死ぬべきだって思う過激派か何か？」
それってすんげぇダセェよ。
「それは…」
"君が無駄に過ごした今日は昨日死んだ誰かが死ぬほど生きたかった明日なんだ"
という名言が一時期あちらで出回った。
これを見たとき私は
"私が生きてる辛い毎日は昨日の私が死ぬほど避けたかった明日"なんだけどな。と感じていた。
だから死にたい人間を否定するつもりはない。
けど、この少年はきっと違う。
幸せになりたいならなればいいんだ、少年ならまだ間に合う。
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お姫(プロフ) - かえさん» 何度も読み返していただけているだなんて…！神ですか！！嬉しいお言葉ありがとうございます！かえ様のコメントで頑張ろうと思えます！不定期更新ですが更新ペースあげられるように頑張りたいです。これからもどうぞ応援のほどよろしくお願いいたしますm(。≧Д≦。)m (2017年11月14日 15時) (
レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
かえ - この作品大好きです。何回も読み直しました！更新頑張ってください！！応援しています！！ (2017年11月13日 16時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お姫 | 作成日時：2017年8月30日 0時
