すみません、どちら様？ ５ ページ16
自分の力に失望するナルト…可愛い。同年代だったらこの可愛さがわかんないんだろーなぁと思ったところで私も今は同年代じゃん！と思い直す。
カカシ先生は依頼主に話があると切り出した。
…うんうん、私もあるよ話。
「こいつら霧隠れの中忍ってとこか…
こいつらはいかなる犠牲を払ってでも戦い続けることで知られる忍だ。
まぁ一人はAが殺しちゃったんだけどね。」
「わっ…悪かったですねぇ…」
自身の右手を見つめる。
…この感触は慣れない。
あの時はナルトを助けることで精一杯だった。
後悔はない。むしろ忍者の世界を存分に味わえたと思って良いだろう。
…ただ。私が殺したこの人に仲間がいたのか、家族がいたのか…私は何も知らない。いや、知っていたら躊躇ってしまっていたかもしれない。そうなればナルトは助からなかったかもしれない。
今は…良かったと思おう。
「我々はあなたが忍に狙われているなんて聞いていない。これだとBランク以上の任務だ。
…何か訳ありみたいですが、依頼で嘘をつかれるのは困ります。これだと我々の任務外ということになりますね。」
その言葉を聞いたサクラはやめようと訴えるがカカシ先生は「んー」と悩むそぶりを見……悩むそぶり！？！？いやいや待て待て！！続けるとか言わないよね！？死ぬよ？私ら下忍だから！！中忍倒せただけ奇跡だから！
「こりゃ荷が重いな！」
よしキタ！！うんうん！荷が重いよ！！！やめやめ！！
「ナルトの治療ついでに帰るか！」
「おっしゃあ！帰ろぉ！」
「…んなことさせっかァア！！！」
「うわっ！！！」
ナルトェ…それは痛いだろ…
ナルトは毒抜きを手っ取り早く終わらせるため、チンパンジー知能な対処法を見せた。
左手の甲から滴り落ちる血液がどれほど深く突き刺したのかを物語っていて痛々しい。
ちゅーかカカシ先生が煽ったようなモノなのにそんなビックリするな！ナルトはそーゆータイプなんだよ！！さっさと止血！！！
「俺がこのクナイで…オッサンは守る！！！
任務続行だ！！！」
「ふっざけんなボケェエエエ！！！！」
「ぬぉお！！」
こいつ…！できる…！
私のパンチを避けたことにより以前より良い動きができていると分かったナルトは悔しさの中でほんの少し口角を上げていた。
まったく…
…やっと帰れると思ったのにィイイ！！！！！
ヴァァアカめ！！！！こんの脳筋チンパンジーやろーが！！！！
私はそっと決意した。
機会があれば絶対帰ろうと。
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お姫(プロフ) - かえさん» 何度も読み返していただけているだなんて…！神ですか！！嬉しいお言葉ありがとうございます！かえ様のコメントで頑張ろうと思えます！不定期更新ですが更新ペースあげられるように頑張りたいです。これからもどうぞ応援のほどよろしくお願いいたしますm(。≧Д≦。)m (2017年11月14日 15時) (
レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
かえ - この作品大好きです。何回も読み直しました！更新頑張ってください！！応援しています！！ (2017年11月13日 16時) (レス) id: ad74bb0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お姫 | 作成日時：2017年8月30日 0時
