24話 ページ35
ここ数年、私は正規の暗部として影ながら木の葉を支えていた。
任務内容はそれなりに厳しいものもあったが無事生き残ってしまっている。
ナルトはというと、問題児と化していた。
あの可愛い時代はどこへやら。どんどんクソガキと化している。
…担任の人は苦労するのだろうな。なんて考えていると上からバカみたいな笑い声が聞こえてきた。……お前ホント馬鹿なのな。
お父さん、ナルトは只今反抗期を迎えている模様です。
「ギャハハハハハ!!」
関わりたくもないが、そうはいかない。
三代目にドヤされるのは目に見えている。
どこで育て方間違えたのかってな。
育てた覚えはないが、まぁ無関係とも言えないのが現状。仕方がないから火影岩の下まで覗きに行く。
「竜宮、また会いましたね」
「ミソギ……、お前ナルトのいるところには必ずいるのな。」
藍色の髪をなびかせた青年は仮面の下で苦笑いする。
「まぁそれが仕事ですし…、けど最近は竜宮の方がナルトの近くにいる気がするんですけど…」
「気のせいだろ」
「…そうですね」
納得していない様子だが、
まぁ…気のせいじゃないしね。
ナルトはそろそろアカデミーを卒業してもいい頃だろう。
ナルトの監視は継続だ。
下忍になれば私がついて見張ることになる。ミソギの立場が私に変わるというだけのこと。
「彼が卒業すれば僕はこの任務から解放されます。」
解放って…、
「これまで僕は、ずっと彼を見てきた。……彼は化け狐ではなく、ただの幼い器だ。…化け狐ならやる気も出たのに、ただのガキの子守りを体よく押し付けられたと思った」
ミソギは実力者だ。
上層部がその実力を鑑みて監視に着けたことは容易に想像が付くが、残念ながらミソギはこれで天然な節がある。人の考えや真意に疎く騙されやすい。……確かにアイツの見張りなんて子供の世話にしか感じないか。
「けど、成長していく彼を…、頑張る彼の姿を見ていると、彼ならもしかして。と思いたくなる。
手を差し出してやりたくなる。……不思議な少年です」
そうね…
私もそう思うわ。
「もっと彼を近くで見ていたかったな、なんて感じてしまう自分がいるんです。笑っちゃいますよね」
口をついたのは否定の言葉。
「俺もナルトを側で見てみたいな」
ナルトが無事、アカデミー教師に連れていかれたのを確認し、私は詳細を窺うために三代目の元へ向かった。
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お姫(プロフ) - 美桜さん» →7班といられる今は夢主が他の選択も合ったのでは、と全てが過ぎた現状の中で今更考えさせられる、そんなお話です。 7班とのお別れが来た時が主人公の第三の旅路となります。今は主人公の束の間の平穏を見守っていてあげてください。 コメントありがとうございました。 (2018年2月5日 2時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - 美桜さん» 主人公格好いいですか?笑 嬉しいですね~♪ 主人公はナルトと対比するように作られています、強いけど弱いんです。また、主人公は時折自身の運命を呪う…某白眼少年のような態度を取りますが、そんな主人公の運命、実はそのほとんどが主人公自らの選択ばかりなのです→ (2018年2月5日 1時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 主人公ちゃんがカッコよすぎですわ♪ キャラがすごく好きです! これからも応援してますよ(*´罒`*) (2018年2月4日 10時) (レス) id: 75558905fc (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - kuroさん» 楽しみにしていてくださる方がいただなんて思いませんでした…!とても嬉しいです!更新頑張ります!コメントありがとうございますq(^-^q) (2017年10月25日 17時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - キラキラ★さん» えっ、ホントですか!?やだ嬉しい(゜ロ゜)、なんか更新頑張ろうって思えます!コメントありがとうございます!! (2017年10月25日 17時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お姫 | 作成日時:2017年7月22日 19時