13話 ページ24
アジトに到着し最初に出迎えたのはゼツだ。
…おそらく出迎えではなく報告だろうが。
「トビ…遅カッタナ」
「これこれ!!封印はされたままだけど、ちゃーんと持ってきたよ!!」
さすがアロエ。仕事が早い。
それよりこのアロエはマダラをトビと呼ぶのか…アジトだから暁を警戒してか…
とにかくマダラに任命されたことは明らかになったわけだ。
マダラはゼツから封印された箱を受けとると、それをそのまま懐へしまってしまった。
「おい竜宮、分かっているとは思うが暁では絶対にこのことを話すな」
「リーダーに知られたらまずいんですか?」
「リーダーは関係ない。大蛇丸に見つかれば研究だなんだと煩い上に角都が問題だ。アイツに知られれば絶対に高値で売ろうとするだろう」
確かに。
「承知しました。誰にも言いません」
その一言を聞き、安心したのかマダラはゼツを連れてアジトの奥へ行ってしまった。
おそらく個別に与えられた自室に行くのだろう。私も個室へ向かおうと進みかけたところで声がかかった。
「竜宮?」
「あ!小南さん!」
「ちょっと、もう仲間なんだし小南でいいわよ。もちろん暁のメンバーもね」
「あ、あぁ…小南、久しぶり」
「えぇ。任務お疲れさま。
今回はどれくらいいられるの?」
近寄る小南に半年程度と伝えると、良かったと言われた。…敵になることは分かってる。それでも小南のことは嫌いになれない。
「広間に行きましょう。リーダーもいるわ」
言われてみれば任務の正式な完遂報告はゼツやマダラに任せる形になってしまい挨拶をしていなかったことを思い出す。
広間へ行くには暗く長い階段を降りる必要がある。
こうやって降りていると先ほど見ていた景色と被り、木の葉ではないかと錯覚してしまいそうになる。
「ん?なんだァ?新入りか?」
あなたが新入りか?
…知らない人が増えたようですね…
「おい、失礼なことを言うな。…こう見えてコイツは角都や俺より先に暁にいた」
「あ、あの…」
「まじか!すげェな!にぃちゃん!」
姉ちゃんの次は兄ちゃんですか。心からやめていただきたいですね。
そもそもあなた私より年上だし私は女だ。…まぁそれを知るのは小南とリーダー、マダラくらいだろうけど。
「あなたは…」
「ん?俺か?俺は十蔵だ!よろしくな!」
霧隠れ…
「ん?あぁコイツか?コイツァ相棒の首斬り包丁だ」
忍刀七人衆…
またすごい人を集めてきたものだ。
…暑苦しくて仲良くなれそうにはないが。
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お姫(プロフ) - 美桜さん» →7班といられる今は夢主が他の選択も合ったのでは、と全てが過ぎた現状の中で今更考えさせられる、そんなお話です。 7班とのお別れが来た時が主人公の第三の旅路となります。今は主人公の束の間の平穏を見守っていてあげてください。 コメントありがとうございました。 (2018年2月5日 2時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - 美桜さん» 主人公格好いいですか?笑 嬉しいですね~♪ 主人公はナルトと対比するように作られています、強いけど弱いんです。また、主人公は時折自身の運命を呪う…某白眼少年のような態度を取りますが、そんな主人公の運命、実はそのほとんどが主人公自らの選択ばかりなのです→ (2018年2月5日 1時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 主人公ちゃんがカッコよすぎですわ♪ キャラがすごく好きです! これからも応援してますよ(*´罒`*) (2018年2月4日 10時) (レス) id: 75558905fc (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - kuroさん» 楽しみにしていてくださる方がいただなんて思いませんでした…!とても嬉しいです!更新頑張ります!コメントありがとうございますq(^-^q) (2017年10月25日 17時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - キラキラ★さん» えっ、ホントですか!?やだ嬉しい(゜ロ゜)、なんか更新頑張ろうって思えます!コメントありがとうございます!! (2017年10月25日 17時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お姫 | 作成日時:2017年7月22日 19時