42話 ページ44
その日俺は、今までであればミナト先生から俺だけに任されていた任務だったにも関わらず、今日はなんでオビトまで任命されたのかと心中複雑だった。
まぁ今までは赤子だったのだ。一人で充分だと判断されていたのだろう。
補充要員がオビトであることに納得はできないが。
クシナさん曰く。自分で歩き初めてからは危険が多すぎて不安でならない、とのこと。
早速依頼にお応えしよう。
危険は…
取り合えず基本は周囲の確認。
子供の目線で考えよう。
「むっ。ここのテーブル、低いですね。角にぶつかったら危ない。クッション性のあるスポンジを角に着けましょう。」
「成る程!いいアイデアだってばね!!」
「主婦かよ…」
オビトの呟きは聞かなかったことにしよう。
それにしても…
「今日も隠れているんですか?」
「そうなのよ…
せっかく来てくれたのに悪いわね…」
もうここに来るのは3回目だが未だに馴れてくれる気がしない。
「なぁ!!ガキの名前何て言うんだ?」
オビトがまた失礼なことを口走るが、なんだかんだクシナさんはオビトを気に入っている。あまり気にした様子もなく「Aよ」と告げていた。
次の瞬間…
「Aーーー!!!!!!!」
オビトが思いきり叫んだ
え、なに。どうしたのよ。
「遊びに来てやったぞ!出てこい!!」
何で上から…
絶対出てこないと思ったら予想外にもあっさり奥の部屋から顔を覗かせた。
えっ、なんで。
俺嫌われるようなことしたかな…。
おぼつかない足取りでゆっくりゆっくりオビトの元へ進みオビトが「よくここまで歩いたな」と抱き上げると「きゃっきゃっ」とゴーグルをバシバシ叩いていた。
「おっオイコラ!痛てぇっての!!」
ビシッ
「ふん!制裁だ。」
いや、ちょ、オビト。子供相手に何やってるのよ。
デコピンされた額はうっすら赤く染まっていた。
ゴツンッ!!
「なぁにが!制裁だ!だってばね!!小さい子供にデコピンすんな!」
「うっせぇ!暴力女!コイツが先に手出してきたんだ!」
「我慢なさい!男の子でしょ!!」
ゴンッ!
彼は今日何回殴られれば学習してくれるのだろうか。
オビトにデコピンされて絶対に泣くだろうと思い、少女を見ると満面の笑顔でオビトのほっぺを引っ張っていた。
うん、気に入られて良かったね。オビト。
「いひゃい!いひゃい!こや!クソガひ!はなへ!」
全く言えていないが
言いたいことは伝わったよ。
楽しそうで何よりだ。
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お姫(プロフ) - すみません、続きです笑 イタチが入学するときには5歳です。 裏設定として、夢主が4歳で命がどーの言ってるのは作者の趣味で、イタチが戦争を見て生と死について考えていたので繋がりを持たせたかったというのもあります。ではでは、これからもよろしくお願いします (2017年6月5日 9時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - コメントありがとうございます!返信のやり方分からないのでこのままコメント残します。 分かりにくくてすみません!私の力量不足です。夢主は今4歳です。九尾の事件があってすぐですね。つまりナルトは生まれたてです。 ちなみに主は誕生日3月設定なので 字数が笑 (2017年6月5日 9時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
クー(プロフ) - とても面白いです(感動?)これからも更新を楽しみにしてます、えっと主って今何歳なんですか?(ナルトも)少し気になったので、すみません! (2017年6月4日 10時) (レス) id: 7bc1a34da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お姫 | 作成日時:2017年5月22日 1時