35話 ページ37
語り続けるバカを無視して素早く男の目の前まで移動する
相手が私の動きに反応しきれていないのを確認しつつナルトを引き離す。
「!!」
今度は脅すような余計な手間をかけずに殴り付け気絶させる。
倒れた二人の男性を横目にナルトの口をおおっていた布を外すと
「うっ…うわぁあぁん!!!」
うるさい声で泣き出してしまった。
その上私にしがみついてくる。
うっとおしい…
立ってる私の足元に座り込んで叫んでる。
「ちょっと…」
泣き叫んで止まらない…
「私、この人を暗部に引き渡さないと行けないの。
放して。」
ナルトのツンツン頭を掴んで引き離そうとするとナルトは私の手にすりよってきた。
「放してくれないと行けないんだけど…」
泣きわめいている子供を無理矢理引き剥がすほど悪人ではないので、放してくれるまで待とうと座り込む
いやいや、何待ってるの。バカでしょ
心の中で自分に嘲笑し、無意識にナルトの頭を撫でる。
あったかい…
抱き締められる温もりを感じながら私とは違う父親似の黄色い髪と青い瞳を見つめ、両親が生きていたら…とありもしない絵空事を考える。
いつにも増して重いため息がこぼれた。
しばらくすると泣き疲れたのか
ナルトは私の腕の中でぐっすりと眠り始めた。
「オイコラ起きろ…私は暇じゃないんだぞ…」
取り合えずナルトを抱えて布団に寝かせた後、男二人をキツくロープで縛り上げる。
ナルトを置いて行くわけにもいかないので
窓を開け、大きく息を吸い込んだ。
首から下げている人差し指程度の小さな笛を取りだし、思いきり吹く。
一般的な人間には聞こえない周波数の音が出るようで、それを聞き付けた忍鳥が窓辺に降り立った。
「お疲れ様です。
これを火影様の元へお願いします。」
忍鳥にねぎらいの言葉をかけ、忍鳥の足に文書をくくりつけた。
「はぁ…」
忍鳥が飛び立った後、本日何度目かになるため息を吐き、しばらくしたら来るであろう暗部を待った。
縛り付けた彼らが途中で起きてしまわないように忍具入れから瓶に入った花を取りだし磨り潰す。勿論自分はマスクを着けて。
マスク越しでも分かる甘い匂いに息を吸い込みすぎないよう気を付けながら、お皿にのせ 水を数滴垂す
同じようにしたものを彼らを中心に三ヶ所配置し、風遁で風向きを調節する。
甘い匂いが感じなくなったところでマスクを外した。
「これで暫くは起きないでしょ…」
雨の国の立ち入り禁止区域から拾ってきた花を見て呟いた。
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お姫(プロフ) - すみません、続きです笑 イタチが入学するときには5歳です。 裏設定として、夢主が4歳で命がどーの言ってるのは作者の趣味で、イタチが戦争を見て生と死について考えていたので繋がりを持たせたかったというのもあります。ではでは、これからもよろしくお願いします (2017年6月5日 9時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - コメントありがとうございます!返信のやり方分からないのでこのままコメント残します。 分かりにくくてすみません!私の力量不足です。夢主は今4歳です。九尾の事件があってすぐですね。つまりナルトは生まれたてです。 ちなみに主は誕生日3月設定なので 字数が笑 (2017年6月5日 9時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
クー(プロフ) - とても面白いです(感動?)これからも更新を楽しみにしてます、えっと主って今何歳なんですか?(ナルトも)少し気になったので、すみません! (2017年6月4日 10時) (レス) id: 7bc1a34da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お姫 | 作成日時:2017年5月22日 1時