【NARUTO】あなたにもう一度会うために

３３話 ページ35

「こっ…これは！！！！」

私は今、強敵と闘っている。



新発売の焼き肉味ラーメン！！！！


悩みの種…それは。
今日の夕食を(…も？)カップラーメンにするかどうかだ。

焼き肉味とは…
気になる。気になるぞ。

ちなみに既に買うことは決定している。
重要なのは今晩食べるのであれば保存用としてもう一つ買うこと。
美味しいかは分からないが新発売はいつ消えるか分からない。
早めに食べて美味しかったらまた買おうと考えたときには既にない！なんてこともある！

よし。

数十分の闘いの末、３つ買うことにした。


今日は焼き肉味ラーメンを楽しむとしよう。


結局自活する食材は一切買わなかった。

「あ、玉子は買おう。」

ラーメンに入ると美味しいからね。



帰り道には誰にも会わず帰宅することができた。
部屋に入る前に隣から物音がした。

えっ…

誰か面倒を見てくれている人だろうか…
あいつ転んだりなんか…してないよな…

「って。なに考えてるんだろ。バカバカしい」

ガタンッ

身体が揺れる。
今度は聞かなかったことにするレベルじゃないぞ…

…おかしい。
なんで泣かない？
どんな状況にしろ１歳のガキが何かあって泣かないなんておかしくないか？

あぁいや、そうでもないのか？
子供の面倒なんか見たことないし分からないな。

サスケくんを見てたのも産まれて数ヵ月の新生児だし。

ドアノブを引く
そのドアはいつも開けているドアの隣。

無視してもよかった。でも…

キィ…

音をたてないように、気配を殺してゆっくり覗いた

「なっ…！！！！」

慌てて口をふさぐ。

ナルトが忍に拘束されて涙目になっていた。

口を…押さえられていたのか。

部屋は荒らされており身体も震えている。
会話も成り立たない様な子供相手に…

…おかしい。
今度はナルトに対してではない。
なぜ私はナルトを心配するようなこと…
なんでこんなに苛立ってる？

否。
答えを出すより先に身体は動いた。


「動くな。

…その少年を離して。」

二人のうち扉に近い側の男の首にクナイを当てて呟く。

どうして…
見たことのない額宛をした他国の忍がナルトの口をふさいでいたのは百歩譲って納得する。
しかしなぜ私のクナイを当てられているこいつは木の葉の額宛をしているんだ…？

スパイ…？

とにかく生かして捕まえる必要がありそうだ。

めんどくさいな。

「俺のことなんか気にするな…

化け狐を殺せ。」

他国の忍はナルトを引き寄せるだけで殺そうとはしなかった。

３４話→←３２話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す