２１話 ページ23
翌朝、私は三代目の教えてくれた地図を持ちアパートに向かった。
前の家はもう…
「ここか」
ここの２階にナルトがいる。
ふと電柱の影に気を向けると暗部の仮面を付けた人が出てきた。
「うずまきAだな。火影様から話は伺っている。
こっちだ。」
鍵はその人がもっているようで、その人と一緒にナルトの家に入った。
ナルトは子供用のベッドでぐっすり眠っていた。
その身に宿した化け物のことなど知らぬ素振りで幸せそうに。
私の心は複雑だった。
ナルトは私の守りたい人だ。
でも、私の守りたかったお父さんやお母さんを殺したのは…
私だって分かってる。
ナルトは悪くない。悪いのは九尾。罪のないナルトは寧ろ被害者なのだ。
でも…
私のこの虚しさはきっとあなたの側にいたら
あなたを傷付けてしまう……
ナルトの頬を人差し指で突ついた。
「……ごめんなさいね、ナルトくん…」
化け物の器のナルトを弟としてみるのは怖かった。
それは私が弱いからで、お父さんとお母さんからナルトを任されていたことから多少の罪悪感はあったものの、他人としてなら弟を、ナルトを守るべき里の仲間として愛せる気がした。
私はまた、瞳に涙を浮かべて「ごめんなさい」と呟いた。
九尾！！！！！！
私は絶対お前を許さない！！
九尾さえいなければ！
…許さない！！！！！！！
そして私は誓った。
右目から零れた一粒に誓った。
もう泣かないと。
ナルトの姉を名乗らないと。
そのままの足で向かったのは
新しいうちは地区
以前の集落もうちは以外は珍しかったが今回は…
優しかったうちはの皆は
私を化け物を見るような瞳で見つめた。
視線で胸が締め付けられる気分になるなんて思わなかった。
「こっ、こんにちは！！」
勇気をふりしぼって声をあげたのは私によく声を掛けてくれたおじさんがいたから。
おじさんは私を一瞥すると「もう…こないでくれ」と商品を触りながら呟いた。
「なんで…」
私は自分が思っていたより子供だったようで、口から勝手に発せられた言葉に戸惑った。
聞いたって意味ない。
嫌な気持ちになるの分かるのに。
「なんで…だと？」
その人の空気が変わったのが分かった。
やばい。
思ったときには頬を全力で殴られていた。
避けようと思えば避けられたかもしれない。そうすることを許さなかったのは、おじさんの瞳が真っ赤に染まっていたから。
いつも一緒に店に出ていたおばさんが
今日はなぜだかいなかった。
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お姫(プロフ) - すみません、続きです笑 イタチが入学するときには5歳です。 裏設定として、夢主が4歳で命がどーの言ってるのは作者の趣味で、イタチが戦争を見て生と死について考えていたので繋がりを持たせたかったというのもあります。ではでは、これからもよろしくお願いします (2017年6月5日 9時) (
レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - コメントありがとうございます！返信のやり方分からないのでこのままコメント残します。 分かりにくくてすみません！私の力量不足です。夢主は今4歳です。九尾の事件があってすぐですね。つまりナルトは生まれたてです。 ちなみに主は誕生日3月設定なので 字数が笑 (2017年6月5日 9時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
クー(プロフ) - とても面白いです(感動？)これからも更新を楽しみにしてます、えっと主って今何歳なんですか？(ナルトも)少し気になったので、すみません！ (2017年6月4日 10時) (レス) id: 7bc1a34da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お姫 | 作成日時：2017年5月22日 1時
