１７話 ページ19
師匠との修行も大詰めに向かい、師匠が旅支度を始めた頃。私の家に嬉しい一報が届いた。
「お母さん！！！ミコトさんから！見て！」
そこには家族四人が写った写真。
「あらあら、フガクさんってば嬉しいくせにムスっとしちゃって…」
ほんとにね。
こぼれる笑顔。
もう一度写真に目を戻し考える。
小さな小さな命。
イタチくんが守りたいと願う命。
そしてまた数ヵ月が経過し、我が家にミコトさんがやってきた
「わぁ…！
女の子だっけ？」
お、お母さん…
「フフフッ。男の子よ。」
まぁ、確かに…
「可愛い……」
私はミコトさんの腕に抱かれている命に視線を送る。
「なんてお名前でちゅか？」
サスケ。
うちはサスケ…。イタチくんの弟。
「お父さん！！今日ね！サスケくん見たよ！小さくて可愛かった！！！」
指を近付けると握りしめるサスケくんを見て、まだ見ぬ弟の顔を想像した。
「Aももうすぐでお姉ちゃんだね。」
「うん！！」
お父さんも早く会いたいって思ってるんだろうな…
「…よしっ、じゃあそろそろ夜ご飯の支度をしちゃおうかなっ」
「お母さんは座ってて！」
私ももうお姉ちゃんだから、
お手伝いだけじゃなくて、ご飯くらい作れないと！
お母さんをソファに追いやって包丁を握る
息を整え…
「テイヤッ！！」
「ちょっ！！！」
お父さんが私の腕を掴んだことにより人参を切ることができなかった。
なぜだかお母さんが安堵したようなため息をはいた。
「まだAには早いよ、俺がるから座ってて」
そういうと慣れた手つきで人参を切り始めた。
さすがお父さん！なんでもできるんだ！！
なんて尊敬の眼差しを向けるのも束の間。
なぜかお母さんにめちゃくちゃ怒られた。
ちょっと不機嫌になりながら食べるカレーはとても美味しかった。
食後、部屋の窓から星空を見上げる
お母さんを助けたいだけなのに、なぜかいつもうまくいかない。
こんなんじゃ立派なお姉ちゃんに、くノ一に、なることはできない。
修行だけじゃなくてお母さんから料理も習おうと思った。
蒸し暑い夏も終わりを告げる。
今日は10月10日
お母さんは朝から木の葉病院に行くとかで。詳しくは教えてもらえなかったし、見に行くことも許してもらえなかったけど、出産は今日らしい。
私はミコトさんの家に預けられた。
「イタチ、Aちゃん、今夜は出掛けるからご飯食べてて。
父さんも仕事だから、サスケをお願いね。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お姫(プロフ) - すみません、続きです笑 イタチが入学するときには5歳です。 裏設定として、夢主が4歳で命がどーの言ってるのは作者の趣味で、イタチが戦争を見て生と死について考えていたので繋がりを持たせたかったというのもあります。ではでは、これからもよろしくお願いします (2017年6月5日 9時) (
レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
お姫(プロフ) - コメントありがとうございます！返信のやり方分からないのでこのままコメント残します。 分かりにくくてすみません！私の力量不足です。夢主は今4歳です。九尾の事件があってすぐですね。つまりナルトは生まれたてです。 ちなみに主は誕生日3月設定なので 字数が笑 (2017年6月5日 9時) (レス) id: efcc5b1388 (このIDを非表示/違反報告)
クー(プロフ) - とても面白いです(感動？)これからも更新を楽しみにしてます、えっと主って今何歳なんですか？(ナルトも)少し気になったので、すみません！ (2017年6月4日 10時) (レス) id: 7bc1a34da8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お姫 | 作成日時：2017年5月22日 1時
