今日もお前は見ている【呪術廻戦】 (ページ9)

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その後、虎杖に土下座付きで謝られたが強い痛みでは無く
無効化があると分かっていながらも殴る際に力を緩めてくれたのだろう
五条に今日はもう寮で休めと言われた手前何処かに行くつもりは無いが…

『案内くらいしてくれても良いのでは…』

任務があるだのと言い消えた野郎に愚痴をこぼす
時計が指す時刻は20時。適当に歩き早数分

『あ』

「あ？」

先には自販機と伏黒が

伏黒「こんな時間にどうした」

『…五条に置いて行かれて迷子』

咄嗟に虎杖のことはサプライズだかなんだかで口外禁止になっていたのを思い出し誤魔化す

伏黒「五条先生、そういう所あるから気を付けろ」

寧ろこういう所しかないのではないかと

『それ前も他の奴から聞いた、あの人嫌われてるの？』

伏黒「…さあな」

沈黙が続き暗めの空気が場を制す
元々口数が少ないのに加え今日初めて会ったDKと談笑出来る訳が無い

『じゃ…おやすみ』

ずっと此処にいるのもアレなので立ち去ろうとする

伏黒「待て。アンタに一つ伝えないといけないことがある」

…はぁ、

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

『私が来る前にもう1人同級生が居り、其奴が自分の目の前で死んだ＿と』

伏黒「…」

そして己の力が足りなかった故に死んだ、そう思い責任を感じている、か

伏黒「俺は強くならないといけない。アイツに負けないくらい、強く＿」

伏黒が言の葉を全て紡ぐ寸前、身体に電撃が走ったような感覚に陥る

……「＿は強くなる＿＿絶対＿＿＿」……

何時の記憶か、収束することの無い情報が脳に流れ気持ちが悪い筈なのに不思議と心が軽くなる
後頭部を凭れていた自販機にぶつけ強制的に気分を入れ替える

『悪い、伏黒。生憎疲れが溜まっている、今日は休みたい。続きは…次の機会で』

伏黒「あぁ…こっちこそ引き止めて悪かった」

『…悪いと思うなら部屋まで案内して欲しいんだけど』

伏黒は一度固まり頭を抱えた後、携帯電話を取り出す。

［はいはーい？任務以外で恵から掛けてくるなんて珍しいじゃん］

伏黒「アンタ、部屋教えてないんですか。」

［あー、忘れてた。どうせ今一緒にいるんでしょ？ならちゃっちゃと案内してあげてよ］

相手は五条先生のようだ。すると伏黒から通話中の端末を渡される

［Aの部屋は恵の隣だから連れてってもらいな。じゃ］

＿此方が声を発する隙もなく無機質な音は通話の終了を告げた