今日もお前は見ている【呪術廻戦】 (ページ20)

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ー団体戦②ーページ20

狗巻「動くな」

加茂「赤血操術苅祓！！」

『結界術成改(セイ改)』

伏黒が呪霊の脚を切るも全く効いていない

花御〈やめなさい愚かな児童(こら)よ〉

この声ｯ＿＿

伏黒「気持ち悪ィな...！！」

『は...なみ.......？』

花御＿＿

花御〈──久方振りですね。A〉

伏黒、加茂、狗巻が戸惑いを含んだ目でこちらを見つめる
薄ら記憶に残る目の前の呪霊は間違いなく私を連れ去ったアイツと同じ

花御〈私はただこの星を守りたいだけだ〉

前は理解できなかった言葉が今はしっかりと脳に刻まれる
思えばあれが全ての始まりで

加茂「呪いの戯言だ、耳を貸すな」

ズキズキと痛む頭を抑えながら花御の話を聞き流す

花御〈死して賢者となりなさい〉

嗚呼、返せ。私の平穏

──────────
────────

加茂「来るぞ！！」

狗巻「止まれ」

加茂「”百斂” 穿血！！」

加茂の一撃が呪霊にダメージを与えた

『ﾊｯ....！』

狗巻の呪言が効いている間に布都御魂剣で顔面の樹を狙うが寸前で避けられる
次こそは当てる＿そう思い一打を入れるタイミングを伺う

伏黒「狗巻先輩が止めてくれる。ビビらずいけ」

ﾌﾞｼｭｯ

狗巻「ｶﾊｯ.......」

先に限界が来たのは＿＿＿＿

『結界術成･越！！』

加茂と花御の間に割り込み、越の攻撃力相乗効果にまかせスピード重視の打撃をかます

『余所見厳禁』

加茂「すまない、助かった」

狗巻「高菜」

吐血しているにも関わらず立ち上がり呪霊に近づく狗巻に不安が募る

狗巻「ぶっとべ」

軽く10m程飛ぶ花御の背後には剣を持った真希が。
伏黒と彼女が2人で呪具で応戦している為、臨戦態勢を取りつつやや遠くで様子を見る

『結界術成＿』

真希「恵！！」

伏黒の腹を貫通する芽を見た瞬間、身体中の血が頭に登る感覚を味わう

花御〈術師というのは殊の外情に厚いのですね。仲間が傷つく度隙が生じる〉

『.....何が様子見だ、無能』

『術式反転逆月』

＿お前は攻撃が当たらないんだろ？特攻しなくてどうする

花御〈なっ....！〉

『...ｯ..ﾋｭ－........ｶﾊｯ』

花御〈馬鹿な──この芽は先程少年に...〉

激しい呪力消費を伴うがその分メリットの多い術式反転逆月
効果は術者が見た攻撃全てを反射する＿＿＿

単純明快、伏黒に生えた芽を反射。つまり花御に植え替えたのだ