63≫全貌 ページ28
「勿論の如く、彼女は彼らを気に入り、また自分を気に入らせようと頑張った
結果は無惨に終わったよ、当たり前だよ
君みたいな大事な子がいるんだもん、他に目がいく訳がない
それを気付いた星島華澄は逆に2人に私がAと仲が良いのよアピールを始め、同時に脅しもした
それは、自分がAを裏切ったらこんなに仲が良い子に裏切られたとAは思って心に傷がつくね、どうする?私と仲良くしてくれる?っていう内容だ」
「そ、そんな…華澄が、、」
華澄は本当にいい子で愛想が良く可愛い子だった。
そんな利用されるために私が隣に存在したなんて……。
「彼らは苦渋の決断だっただろうね
それは、周りから見ればAさんよりも彼女を選んだと見えるし、彼女と関わるとAと接点がなくなってしまうと、彼らは分かっていたからね
でも、彼らはAさんの為に傍を離れた」
私は、涙が溢れた。
これは、決して華澄に裏切られて悲しいわけではない。
まふとるすに助けてもらっていたことに対してだ。
中学生だ、今よりずっと幼く裏切られたことなんて受け止めきれなかっただろう。
それをまふとるすは自分を犠牲にして、助けてくれた。
「彼らが離れていってAさんが心あらずの様子を嘲笑っていたそうだよ、星島華澄っていう子は」
あの頃は、華澄のおかげで立ち直れたのに。
華澄が大丈夫だよと言ってくれたから…。
「そして、今彼女はここのすぐ近くにある高校へ通っている
確か…アイドル育成専用の学校だったかな
そこでも、ここのイケメンたちの話は有名で、そしてAの存在も噂として流れていった
それを聞いた彼女は嫉妬し、仲良くしている不良にちょっと頼んだのさ」
嗚呼、そうゆうことか。
華澄は、どこまで私を恨めしく思ったのだろう。幼馴染が羨ましいと思ったのだろう。とてもじゃないけど計り知れない。
資料には、華澄のことや仲良くしている不良グループのことが書かれているという。
「ありがとうございました、びす先輩」
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乃羅猫(プロフ) - 親友ちゃんめっちゃいい子すぎて読んでて目が潤んだ...1章ずつ変えていくのが新鮮で面白いです! (2017年5月5日 12時) (レス) id: 53d16efe04 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - あみゅ@とっちー♪さん» ありがとうございます!!更新頑張っていきます!!よろしくお願いします!! (2014年12月10日 20時) (レス) id: 03833aba60 (このIDを非表示/違反報告)
あみゅ@とっちー♪(プロフ) - おぉー!更新してますね!試験お疲れ様です!更新頑張ってください(*´ω`*) (2014年12月10日 3時) (レス) id: 1e1ea2d308 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - 星音さん» 試験勉強の応援ありがとうございます!!試験は終わったので、これからまた更新していきます。よろしくお願いします。 (2014年12月9日 18時) (レス) id: 6cf6867418 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - あみゅ@とっちー♪さん» 試験の応援までありがとうございます!!これからまた更新頑張りますので、よろしくお願いします!! (2014年12月9日 18時) (レス) id: 6cf6867418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮華 | 作成日時:2014年10月21日 17時