【まふまふ×luz】幼馴染たちは立派に成長してました。【歌い手】ver.２

57≫これから ページ22

私は、鎖那ちゃんを保健室に連れていき、次の授業が始めるまで屋上で授業をサボることにした。

実は、屋上にゆっくり居たことがなくて、どんな景色が見えるかドキドキしていた。
この学校は高い所にあるから自分の家を含め住宅街は眼下に見下ろすことが出来る展望台みたいな場所である。



屋上のドアを押すと、一気に風が中へ流れ込んできて、私の髪の毛は忽ちぼさぼさになった。



「おぉ…!!」



そこからの景色はとても綺麗で、私の心まで綺麗にしてくれるような気がした。



屋上に寝そべり、空を見る。

――…そして、悩む。これからのことを。



鎖那ちゃんの言っていた不良は多分この前私に会いに来た不良グループの一員だろう。
鎖那ちゃんとは全く繋がりはなかったが、私の通っている学校というだけで私の怒りの火は灯った。



なんでそんな無駄なことをするんだろう。

というか、まず誰が私をここまで敵視しているのか。まぁ、この頃のことだからまふやるす関係なのは確実なのだが、あいつらのことが好きでしょうがないっていう人沢山いて、そこから絞ることは不可能に近い。



溜息が思わず零れる。



「じゃ、まずはあの不良を探してみよっかな…」

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