【まふまふ×luz】幼馴染たちは立派に成長してました。【歌い手】ver.２

48≫事後処理 ページ13

あの２人はまふとるすに持たせて、私たちは職員室に向かった。
先生には、２人が私を守ってくれたと伝えた。

だって、普通女子である私が男子２人を倒せるはずないでしょ？



「A、本当にあれだけでよかったの？」



帰り道、まふは何回もこれを言ってくる。余程納得がいってないんだろう。

“あれ”とは、あの２人の処分についてだ。
あの２人に最終的に下った処分は停学３週間。
私には、停学何週間が妥当なのかというものさしが全く分からないので、１か月は長いし２週間で学校に来られてしまうのも嫌だったので３週間でお願いしますと先生に言ったら、それがそのまま通ってしまった。



「じゃぁ、まふはどれぐらい停学にさせれば良かったの？」


「え、そんなの停学どころじゃないでしょ、退学だよ退学」



ニコニコ笑顔でえげつないことを言うねぇ、まふ。
退学はやり過ぎよ、私に被害はなかったのだから。



「るすはどうだと思う？」


「僕は退学までさせなくて良かったけど、まぁ、停学２か月以上は必要だったんじゃない？」


「………」



出る言葉もありません。
２人揃ってオーバーすぎる!!



「あのね、私は何もなかったの、それだけで良いでしょ？」



２人の顔を交互に見ると、２人は似たような歪んだ笑みを見せてから、そうだねと言った。

私は歩く方向に足先をきちんと向ける。
後ろにいた２人が何やら言葉を言ったっぽいが私には聞こえなかった。



(……絶対に守るから……)

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