検索窓
今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:32,272 hit

8.花模様 ページ9

「傑、勝負しよーぜ。次の任務早く終わらせてきた方がラーメン奢りな。」
「お互い3級呪霊(モノ)だろ?簡単すぎないか」
「だから速さ勝負なんだろ」


あれから2週間が経つ。
傑くんと悟くんは凄まじい成長と共に仲睦まじくなっていった。あそこまで息の合うコンビになるとは思わんだ。


「傑くんさ、悟くんの性格に影響受けてるよね。ゲスいことまで考えるようになったというか…」
「アイツ元々ゲスだぞ。猫かぶってただけ。」
「さすが硝子」


私は未だに任務をもらったことがない。

上からストップが掛かっているのか、先生側近の呪霊(ぬいぐるみ)祓いと鍛錬場での特訓以外は容認されていなかった。その意味は私にも分からない。


「なあ、A。どうせ暇だろ。今夜お前の部屋でゲームするから片付けとけ。」
「こちとら仮にも乙女だぞ、悟くん」
「? お前エ〇い下着もねえだろ」
「おいクズ。夏油消えたぞ」


私たちは、順調に学校生活を謳歌していた。



【2日前】




ドスッ!!




「やった!先生、準2級倒しました!」
「……A。自分の術式はどこまで把握してる?」


夜蛾先生は、焼き焦げたぬいぐるみの綿を拾いながら私に尋ねた。


「えっと…私の術式ーーー倶利伽羅之龍は、4つ術があります。
それぞれ炎を司るものですが日に弱いです。
ただし暗闇では、低水準だった呪力が最高限に達します。もっと強くなって結界術を学べば…領域を構築することも可能かと」

私は夜蛾先生に呼ばれ、自分の術式についてを話した。暫く黙っていた先生が口を開く。


「悟はああ言っていたが…やはりお前の術式は縛りが対等じゃない。
省エネ呪力で準2級呪霊と釣り合うくらいの強さを誇るなら、お前はすぐに1級へとあがるだろう。」
「!本当ですか」
「ただし、今はまだその時じゃない。ひとまず3級術師として任命する。」
「どうして?」
「お前の術式は破壊に重点を置いているからだ。また騒動が起きても困る。」


…なんか、上手くはぐらかされた…?








「ちょっ、このマ〇カー(むず)すぎんだろ!」
「文句言うなよ、奢られた分際でさ!」
「硝子、煙草吸いすぎ。外寒いし、焼きそば食べようよ」
「もう少し」
「ってか自室戻んのダルくね?泊まらせてよ」
「顔使っても誰も見てないよ」





桜は散り、夏が来ようとしていた。

9.強くなりたい→←7.新しい仲間



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , バトル
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

tomishiro(プロフ) - また、本作はバトル描写が中心であり、恋愛描写は続編で明確になります。後者をご希望の方はもう少しお時間を頂きます。どうかご確認下さい。(こんなとこで話してますけど) (2022年6月20日 1時) (レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)
karenyoshi0308(プロフ) - 八重はいつか夏油と結ばれるんですか?ってコメント頂いたんですけど、難しいところです。 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 5a85062d9e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とみしろ x他1人 | 作成日時:2022年6月3日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。