#048.Ω×β×α 4 ページ19
「…教授、ハメましたね。」
「ごめん、ごめん。」
反省する気ゼロの教授は、ふらっと何処かへ出かけて行った。
「あれ?及川くん、もう日焼けしちゃった?」
頬が赤くなっている及川。
「Aちゃん、可愛すぎ…!」
「わっ!」
Aに抱きつく及川。
「…ありがとう。オレを助けてくれて…。
あれから、嫌われたと思ってたから…。」
「…あの時は…なんて言ったら分からなくて…。
それに…国見くんと分かれたら、及川くんの秘密がバレるし…
どうすればいいか…悩んでて。」
初めて、こうしてAの心境を聴いた及川。
思わず、頬が緩む。
「好きだよっ!A!」
「にゃっ!!」
また、強く抱きしめた。
「おーい、そこの変態大王様。Aを離しやがれ。」
黒尾の登場。
「命の恩人に感謝しきれないよなぁ?クソ川。」
キャラ崩壊中の岩泉。
後、美人の彼女を持つ及川を妬む敵達。
「楽しもーぜ!!」
「「おーーー!!」」
誰かがそう言えば、皆走り出した。
「行こっか。A。」
「うん。」
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「作戦パート2行きます!」
「「らじゃー。」」
ギャルの密会。
彼女達も、ビキニ姿で決めている。
「沖に流そう作戦!」
「そう、でうちらが助けんの!」
「かーらーの、謝らせる。みたいな?」
作戦はこうだ。
浮き輪を流れる。
それを発見するAA。
浮き輪が波に流されているのを発見する。
取りに行く。
溺れる。or 流される。
ギャル達が助ける。
謝らせる。←
……だそうである。
「作戦開始♪」
沙美田シュリの合図でスタートした。
「あ、浮き輪が流されてる。」
「…及川くんも沈んでるね。影山くんも沈んでるし…。」
医学部三年組は、海を観察していた。
「Aの出番だな、エース。」
「黒尾はそう呼ばなくていいの、バレー部なんだから…。」
そういって、海へと突き進んだ。
物凄い速さのクロールで、浮き輪を確保。
そして、戻ってきた。
「…速っ。十秒も経ってねぇのに。」
「それは言い過ぎ。」
実は…
AAは、中学の頃はバスケ部。
高校の頃は、水泳部で自由形全国4位である。
「…くっ!作戦失敗!」
影で見ていた沙美田 シュリは悔しそうだ。
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作者名:色葉怜 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2014年12月31日 22時