＿＿＿彼【伊月俊】

５＿ ページ6

【Asaid】









ーーー俊兄が好き、、、









初めはただ、近所の優しいお兄ちゃんという肩書きからの憧れだった。









生活だって家族ぐるみのお付き合いだし、ほぼ兄弟としての好きだったんだ。









、









、、、でも、知ってしまった、、、








それは小３のバレンタイン、、、







俊兄が女の子からチョコをもらってた。









、









、、、イライラした。









私だって俊兄にチョコ作ったのに、、、









いつも、私が一番にあげるのに、、、







当時、俊兄はミニバスをしていて、毎朝早く学校の体育館に行って練習していた。




だから、朝は一緒にいけない、、、







、、、その女の子はそれを狙った、、、？









、









、、、それが初めての嫉妬。









ーーーそして、気づいた。









俊兄を『お兄ちゃん』としてではなく、、、









、









『男の子』として見ていたことに、、、









その後、中学に入学した俊兄は一気に身長が15㎝くらい伸びた。






もともと、容姿も整っていたし、バスケもやってるから、凄くモテるようになったと聞いた。









、、、焦った。








私だけの俊兄だったのに、、、









、









もちろん、俊兄と一緒にいたいがためにここの中学に決めていた。







中学生になったら、一気に大人っぽくなって俊兄に近づきたいなぁーー









、









、、、なんて、思ってはいたものの。








やっぱり俊兄の目にはまだ私は『妹』としてしか、映ってない…







でも、俊兄に撫でられるのは好き。








でも、子ども扱いは嫌。









ーーー欲張りだ、、、私は、、、









、









、









、、、ファサーーーーーー









伊「、、、うわっ！すっごい風っ」







そんな風を腕でよけ、目を細める俊兄もかっこよくて、、、







貴「、、、俊兄、頭に花びらついてる」






俊「えっ、嘘っ⁉」







貴「ほんと。取ってあげるから頭下げて？」







そう言うと、俊兄は頭を私の近くに持ってきた。









、









、









、、、なーんて、ついてるなんて嘘。









気づかれないように、頭にそっとキスを落とした。









、









ーーーーーーどうしたら









貴方に思いが届くかな、、、？

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