＿＿＿彼【伊月俊】

１５＿ ページ18

【Asaid】









＿＿＿＿＿＿誕生日の二日前。









プルルルルルー…プルルルルルー…









貴「(ガチャっ はい、もしもし」






夜。両親の仕事が遅く、一人で家にいたら電話がかかってきた。








“あ、もしもし、A？”





貴「あーゆかりぃー！どしたの？」








中学生の私は高校生になるまで携帯を買ってもらえないのが、うちのルール。




だから、いつも私に用事があるときは、たいてい電話なのだ。





ゆかりとは私のクラスの友達で小学生の時からいつも一緒。








“明日さぁ〜暇ー？あんたの誕生日、一足先にお祝いしたいなぁ〜て皆で言ってて”





貴「わぁぁ嘘っ!!!!!ありがとうっ(//∇//)」





“私んちに集合ってことで！どーせ、明日の誕生日は俊兄様と過ごしたいでしょ〜？”






貴「な、、、何言ってんのさ、バカッ!!!!!////」







、、、まあ、実際それもあるけど、明日は俊兄は一日中、部活、、、



明後日の誕生日も部活で夕方からの誕生日会しか来ない、、、







“ごめんごめんっww、、、まあ、でもデートは誕生日終わったらでしょ？良かったじゃんっ”





貴「えへへ////、、、まあね？」








正直、一番楽しみはそこだったり、、、なんてね？









“、、、で、どう？明日の１０時からなんだけど、、、？”





貴「じゃあ、お言葉に甘えて、、、祝ってもらおっかな？ww」





“おっしっ！俊兄に負けないくらいの思い出作ってやるぜっ”





貴「うおおおお！そりゃ楽しみなこって？ww」









笑いながら、ガチャっと受話器を切った。








貴「さーーてと、明日は何着てこっかなぁ♪」





ルンルンで階段を登った。









、









、









、









明日は土曜日、、、









、









、、、私はなんてバカだったんだろう、、、









、









、









、









、









貴「いってきまーーーすっ」





次の日、早めに家を出た。






母「なに？もう行くの〜？」






夜中に仕事から帰ってきた母はまだ眠そうだ。






貴「うん！まあ、楽しみだしね！」





母「…青春ねぇ〜、お母さんによろしく言っといてって伝えてくれない？」






貴「、、、？、、、うん」









お母さん、ゆかりのお母さんと知り合いだったっけ、、、？

１６＿→←菜々穂さんっ感謝ですっ！

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