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転職は、しません。 ページ3

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「作文、教えて下さい。」


「……え?」



三日後が締め切り間近だというのに
下書きすら終わってない私。


無理を承知で頼んでるのだ。



「やっぱ無理?」



「テーマは何?」


「家族紹介。」



「ほー。」


え、何でそんなに嬉しそうなの。
何でちょっとウキウキしちゃってるの。




もしかして………




「意外にも作文得意だったりする?」


「意外とは失礼な。……実はちょっと得意
 だったりする。」



お兄ちゃんに得意なことって存在したんだ。



「聞こえてるよ。教えないよ。」


「嘘です。お願い致します。」



満足そうにしたり顔の兄貴って
どうなんでしょうか。もしかしてS?


「ほら。やるよ。」


気付くとテーブルには


原稿用紙、万年筆、辞書。
この三点セットがずらり。




「いや、ここまで本格的じゃなくていいんだけど。
 たかだか学校の宿題だよ?
 しかも超難関校のじゃなくて帝光の。
 お兄ちゃん帝光出身だからご存知でしょうに。」



「やるからには手を抜かない。」


真面目だなー。



「はい、ではズバリお答え願う!
 国語の五段階は!?」

「5。」

「うわっムカつく。」





くっそう、表情は相変わらず無表情であるが
声のトーン、大きさからして
私に対してのささやかな嫌味と自慢が
込められているであろう。




「はー、もういいや。
 


 はい突撃インタビュー!
 レポーターはこの私黒子Aが
 やらせていただきます!」




「え?」


私が声を張り上げたせいで万年筆のインクが
お兄ちゃんの手からスルリ。



ボトッ。


「あ、インクが絨毯に……あーあ。」



絨毯に黒い染みが広がっている。



「どうすんの。お兄ちゃ……って速っ!」


すでに絨毯を拭きに掛かっている。


な、なんという速さ!




「お兄ちゃん、家政婦になったら?
 きっとバスケより向いてる。」




「え、何で?」

酷く無いですか。→←ふてくされてんじゃねーよ



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設定タグ:黒バス , 黒子テツヤ , ギャグ   
作品ジャンル:アニメ
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うさぴょん(プロフ) - 紅連さん» そーですよwやっべぇネタがねぇ!ってときに私の好きな動画の内容を借りてやったのが番外編です(笑) (2015年1月15日 0時) (レス) id: 3acad607e5 (このIDを非表示/違反報告)
紅連 - とってもおもしろいです!あの、番外編の内容ってもしかしてユウチュウの動画のやつですか?違ったらすみません! (2015年1月14日 1時) (レス) id: 21a4c287db (このIDを非表示/違反報告)
うさぴょん(プロフ) - シュリ☆さん» おそらくまいう棒……だと思う。まぁ、この小説ではその時は紫原がんまい棒を食べてたってことでw (2015年1月7日 19時) (レス) id: 3acad607e5 (このIDを非表示/違反報告)
シュリ☆ - ていうか、紫原が、食べてるのってまいう棒?んまい棒?どっち?! (2015年1月7日 11時) (レス) id: 8b878e2aa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュリ☆ - wwwそうだね! (2015年1月6日 10時) (レス) id: 8b878e2aa5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさぴょん | 作成日時:2014年11月18日 14時

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