Episode 84 ページ35
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(ジッ…ッ!ジン〜ッ!!!!////
こここここ…ッ怖い!!カッコいい!!!怖い〜〜ッ!!!///
あ、えッ
ジンが助けてくれたってこと?!)
焦りながら、ふと右手を見ると、そこには先程の投げつけられた大きな石がジンの足元に落ちていた
(しかも、私、ジンにもたれかかっちゃったッ!
やっべぇ!殺される……ッ!!)
『あの…ッ!!助けていただいてありがとう…ございますッ!
掌、大丈夫ですか?』
手のひらを見ようと下に視線を向けると一瞬見えたが、すぐにコートのポケットに仕舞い込んでしまった
しかし、見えたその手のひらは少し赤くなってしまっていた
私はバックからハンカチとペットボトルの水を出し、ハンカチにかけ、ギュッと絞った
しかし、ジンは私の横を素通りし、行ってしまう
『あ!ま…ッ!待って!』
パシッ!
(ヒッ!思わず、腕掴んじゃった!でも!バイキン入ったら大変だし!)
すると、ギロリと長い銀色の髪の間から向けられる鋭い眼光
「離せ………」
『う……ッは…ッ離しません!
おてて、貸してくださいッ!いくら小さな擦り傷だからって言ってもばいきんが入ったら大変ですよ。
私のせいなので、これぐらいさせてください。
でも、引き止めてしまったのはすみません。はいッ!できた!』
猛スピードで濡れたハンカチで傷を拭い、冷やしバックのポーチにあった白くま柄の絆創膏を手のひらの傷の上にペタッと貼った
『あのッ!ほんとにすみませんでした!助けていただいてあり…あー…』
バッ!と頭を下げて、謝りお礼を言っているとそこにはもう人の姿はなく、奥にあるポルシェのドアに手をかけたところだった
私はそんなポルシェの車をボーッと眺めた
『……まさか、ジンに助けられるとはな………
怖かったし、殺されるかと思ったけど、やっぱり優しいね、ジンは……。』
殺されなかった安心感と、ジンと出会い会話した嬉しさが心の底から込み上げてくる
『ん"〜ッ!!!///ふふっ!』
ポルシェはまだ見えるので、ペコッ!と頭を下げて、黒いワンピースを翻し、路地裏を後にした
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あらぁ、ジンおかえりなさい。
……?どうしたのよ、ご機嫌じゃない、なにかあったの?」
「あ"?
………んにもねぇよ。」
ギシリと軋む椅子
タバコを吸い、上にあげた手のひらを眺めながら自分の口元が緩くなるのがわかった
「…おもしれぇ女だ………」
「変なジン………」
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RINA(プロフ) - 玲さん» 告白!!お待ちどう様でしたッ!!日課にしてくれているなんて( ; ; )ありがとうございます!まだ続きます!お楽しみにしててください!! (2021年11月2日 16時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ようやく告白!!!更新されて仕事終わり色々片付けて寝る前に読むのが日課になるほど続きを楽しみにしてます! (2021年11月2日 6時) (レス) id: bb3e3e235e (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - 音猫さん» 3回も見てくださるなんて!!すっごく嬉しいです(泣)!!少しずつ安室さんとの距離も近づきつつ、ジンとも接触!まだまだ面白く書いていきます!頑張ります! (2021年10月26日 23時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
音猫(プロフ) - こんなに尊くてにやけが止まらない小説初めてです!めっちゃ面白いので投稿頑張ってください!ちなみに全話3回読ませていただきました! (2021年10月26日 22時) (レス) @page35 id: bc85421f32 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます! (2021年10月25日 7時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RINA | 作成日時:2021年6月21日 7時