義兄から託された想い (ページ3)

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第2話今… ページ3

義兄が亡くなり月日は過ぎた

気付けば私はロシーの歳を追い越して33歳になっていた

『時が過ぎるのは早いね、兄さん…』

私は今、海軍で仕事をしている

いつかロシーの仇を打つために…

センゴクさんは私にロシーがどんな状態で亡くなったのかは教えてくれない

けれど私は常々感じていた

ロシーは多分、海軍の中でも強い方にいたと

そんなロシーが亡くなるという事は相手は相当のやり手だと私は思っていた

仇を打つには強くなくてらならない
そのために私は、センゴクさんの指導のもと修行をし、時にはセンゴクさんの同期であるガープ中将やおつるさんに色々と教えてもらいこの歳で中将の地位を賜った

その間にもロシーと共に旅をしていた子供を探していた

特徴なんて聞いたことは無い

けれど、声は聴いたことがある

いつだか電伝虫の向こう側からロシー以外の声が「〝コラさーん！〟」と叫んでいたのを覚えている

男の子だから声変わりは当たり前

相当難しくなった子供探しは極めて困難になった

『それにしても、新しい海賊団が次々と出てきますね～』

なんて新聞をペラペラめくりながら賞金首になっている海賊たちを見ていた

その中にはロシーが残した子供が写っていたのを私はまだ知らない