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第一話 ページ1

『んっ……』


ゆっくりと目を開く。

ふと隣を見れば、裸の葵さんが俺に腕枕をして眠っていた。


はた、と。

自分の姿を確認して、慌てて毛布で体を隠す。

言ってしまえば、これは「事後」だ。

昨日の夜葵さんから誘われて、いいように弄ばれてそれから――

……それから、どうした?


『あ、葵さんっ』


とんとん、と葵さんの肩を叩いた。

あらわになった筋肉はやっぱりがっちりしていて、それに思わず視線が吸い寄せられそうになる。


「ん……」


葵さんは呻き声を上げてから、薄く目を開けた。


「ん、……早いな。

今日は俺も休みだから、もう少し寝ててもいいんだぞ」

『あ、葵さん、俺。

俺、昨日の記憶が飛んでるんだけど』

「うん?

あー……」


葵さんは俺の頭を撫でながら苦笑した。


「すまん、無理を強いた。

昨日はイった後に、お前気絶したから……」

『気絶……』


おもむろに身体を起こす。

刹那、びりっと腰に鋭い痛み。


『うっ』

「大丈夫か!?」


葵さんが瞬時に起き上がって、俺の身体を支えてくれた。

ここまで強烈な痛みは初めて以来で、少し落ち着いてもじくじくと熱く疼く。


『こんななるまで溜まってたの……』

「……すまん」


顔を若干赤らめて頭を下げる葵さん。

確かに痛くて痛くて堪らないけれど、求められていることに悪い気はしない。


『……いいよ、許す』

「ホントか!」

『その代わり、今日だけは身体支えてね』

「それくらいなら苦でも何でもない」


ちゅ、と唇にキスされる。

俺は目を閉じてそれに応えた。

第二話→



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空弥(プロフ) - 木の実☆(このみ☆)さん» 椿お嬢様あああああ(便乗)彼女はホントはいい子ですはい……。ありがとうございます!三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - アカツキ@鞠さん» ありがとん(ハァト)((某は三弾書いたでb (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - シェエラさん» ありがとうございます!ウルウルしてくださったんですか!?ほわあああ、嬉しい……。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - メロン大好き星人さん» ありがとうございます!私としても、書いてて面白い回でした。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - 桔梗さん» ありがとうございます!こんな作品を楽しみにしてくださるなんて……、嬉しい限りです。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空弥 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/karaichi2422/  
作成日時:2018年9月24日 15時

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