2、日常 ページ2
結局あの後、私は真昼が作ってくれた朝ご飯を食べながら急いで歯磨きやら髪結いやらをした。
この家では、真昼と私でルールを決めている。
朝ご飯は真昼、夜ご飯は私。
掃除洗濯などは気づいたら！
なんて。
上手く家事をこなしていた。
なかなか帰ってこられない叔父さんにかわって2人なりに頑張っているのだ。
だからお互いに不平等なんて言葉はまったくと言っていいほどなかったし、何でも結構正直に言っちゃう私達だったから不便していなかった。
電気を消してテレビも確認して窓の鍵もチェックする。
それが終わると私はいつものように真昼に出来たサインを出して家を出るのだった。
「忘れ物はない？窓の鍵はおっけー？」
『バッチリだよ、真昼は？今日課題あるって言ってたよね？』
「………………ぁぁぁあマズイ！！！」
『…忘れたんだ…もう真昼はしっかり者なのかそうじゃないのか……』
「煩い！寝坊した雪に言われたくない…じゃなくて、ごめん後から絶対追い付くから先に行ってて！ほんっとごめん！」
と言いながら全速力で走り去っていく真昼。
相変わらず足も速い…何でも出来すぎて少し妬けるくらいだ。
なんて、思いながらも一番に尊敬して一番に大切な真昼の後ろ姿を見て私はゆっくりと歩き出した。
真昼のことだから、本当に一瞬で追い付くだろう。
そんな自信があって私は少し笑いながら学校へ向かった。
あぁ、今は本当に楽しいな。
この時の私は平和すぎるこんな日常に違和感すら感じる事なくただただ楽しい毎日を楽しんでいた。
─────────────────────
学校近くになると、真昼は本当に追い付き、息を切らしながら私の肩に手を置いた。
『お疲れ様真昼。課題はあった？』
「まぁね……ふー……」
息の上がる真昼にちょっと微笑み、私は彼の頭を撫でようとした。
その時
「おはよー」
「おはよー真昼に雪先輩！」
「よっ！雪に真昼！！」
私達の前にいきなり元気いっぱいの3人組がやって来た。
龍征に虎雪に桜哉だ。
この3人は真昼の友達である。
桜哉に関しては幼馴染みだ。
そんな彼らは息を切らす真昼をからかいながらもあと少しの学校を一緒に歩き出した。
だけどこの時だって私は気づいてなかったんだ。
だって
彼はいつから私達の───だった？？
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怜衣(プロフ) - 連投失礼いたします。17話まででべルキアが椿のことを「椿」と言っていることが気になりました。以降は直されているみたいなので、ご報告だけしておきました！ (2017年4月26日 18時) (
レス) id: f61c514b96 (このIDを非表示/違反報告)
怜衣(プロフ) - 初めまして！読ませてもらっているのですが、少し気になることがありまして...。べルキアの椿の呼び方は、つばきゅんではないでしょうか？ (2017年4月26日 18時) (レス) id: f61c514b96 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - ユイさん» ユイさんへ♪お返事遅れてすいません！いつも見てくださりありがとうございます！頑張ります！ (2016年9月6日 21時) (レス) id: b0ed99a4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - いつも見てます。これからも頑張ってください!! (2016年9月4日 14時) (レス) id: 20080c7ffa (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 主夫LOVEさん» 主夫LOVEさんへ♪ほんとですか！嬉しいですありがとうございます！ (2016年9月4日 0時) (レス) id: b0ed99a4e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2016年8月18日 22時
