彼女に惚れた瞬間【ワールドトリガー】【18歳組】

当真勇との出会い ページ10

夢主side


影浦と北添が8度のタイマンにわたり和解した頃だった

"なんか当真ってイメージと違った"
"男で猫好きって変わってるよな"

…猫好きを馬鹿にすんなよ

そいつらに近寄って股に1発蹴りを入れる
所謂股ドンってやつだ

「ﾋｨｯ」

貴『なんだかよく分かんねぇけど勝手な価値観で物言うのやめてくんない？すげぇムカつく。』

「ｽﾐﾏｾﾝでした！」

オレも猫好きなんだから気に食わねぇ

「かっこいいな、お前。」

貴『…誰だお前。』

当真「俺が当真、当真勇。猫好きのな。」


リーゼントだったから不良やってんのかと思ったらそうでは無いらしい

貴『男だから猫が好きがダメとか馬鹿らしい、好きなもん好きって言って何が悪いんだろうな。』

当真「！」

貴『そろそろ予鈴なるから行くわ…当真、放課後空いてるか？』

当真「空いてるけど。」

貴『そ、じゃあ空けとけ。』


ひらりと手を振り教室に戻る

授業を受けて屋上行ってまた授業を受ける

そして放課後…

何組か分かんなかったから外で当真を待つ
少ししたら当真がオレの頭に手を置いて

当真「宮本、待った？」

貴『いや、こっちこそ急に呼び出して悪いな…ってなんでオレの名前知ってるんだ？』

当真「そりゃあ有名だからだよ。」

そんなに悪評か
ま、仕方ないよな

当真「で、俺はどこに連れてかれちゃうの？」

貴『公園。少し歩くがいいか？』

当真「大丈夫。」

2人で無言のまま暫く歩く
目的の公園が見えて来た


貴『着いたぞ。そこのベンチに座っててくれ。』

当真「おう？」

すると
"にゃーん"
と猫の声が聞こえてきた

当真「お、猫じゃん…ってなんかいっぱい来るんだけど！？」

貴『良かったな、集られてるぞ。』

当真「もしかして宮本の目的って」

貴『ここ猫が集会してるらしくてな、1度行ってみたかったんだ。』

当真「宮本も猫が好きなのか？」

貴『！…悪いかよ…。つか、当真だけずるいぞ。猫寄越せ！』


これが当真との出会いだった

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