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北添尋の場合 ページ9

北添side


食べることが好きだった
だからこの体型になったかもしれない


昔は気にしてたけど今はそんなに気にしない
むしろ武器にしてる

だけどやっぱり言われるのはなんだかなぁと思う自分もいる訳で…


そんなある日の事だった

また言われてるなと思ってたところ不良で有名な宮本さんが


貴『あのさぁ、人の外見と性格結びつけるのは良くないんじゃない?それと…』

『オレより太ってて羨ましいなぁ。』ニコッ


そう言って去って行った


そんなこと言ってくれたのは宮本さんが初めてだった

見た目は少し怖いけどいい人なのかもしれない
確かめてみよう


宮本さんはお昼になると屋上に居るらしい
今日は天気がいいからきっと…

北添「あれ?屋上の扉開いてる…噂は本当なのかな。」

階段を上る
でもどうやって屋上の鍵開けたんだろう?


いざ扉を目の前にすると緊張する

でも話してみたい


北添「あの、宮本さんっている?」

貴『いるぞ。』


手をヒラリと振ってる

他にも一緒の人居たんだ
うーん、邪魔しちゃうかな?


影浦「あ?誰だお前ぇ。」

北添「あ、えーと、宮本さんに用があって…」

貴『あれ?オレなんかしたっけ?』

北添「四限目終わった後に…その…」

あぁ!と閃いた様子の宮本さん


貴『あれお前のことだったのか。…オレは少しお前が羨ましいぞ。』

北添「なんで?ボソッ こんな体型より宮本さんのスラッとした体型の方が絶対いいのに。」

貴『オレは太りにくい体型の上少食だからすぐ体重が落ちる、下手したら皮と骨だけになっちまう。それに』

『その体型は幸せの証だろ。』

貴『美味しいもん沢山食って出来上がった幸せの積み重ね…だからそれが目に見えるお前の体型が羨ましい。』


そんなこと考えもしなかった
"幸せの積み重ね"、か

嬉しかった

自分の体型にコンプレックスを持ってたことが馬鹿らしいと思えてしまう、そんな言葉だった


北添「…一緒にお昼食べてもいいかな?」

影浦「勝手にしろ。」

村上「一緒に食べよう。」

貴『いいぞ。お前も明日から屋上来い、北添。』

北添「…ありがとう!改めて自己紹介するね、北添尋。気軽にゾエさんって呼んでね。」

村上「オレは村上鋼、鋼でいい。」

貴『影浦、お前も自己紹介しろよ。』

影浦「るせーな、どうでもいいだろ。」


影浦くんはやっぱりちょっと怖いけど宮本さんと一緒にいるくらいだからそんなことないよね?

貴『こいつ影浦、よろしくな。』

当真勇との出会い→←北添尋との出会い



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うゆ@uyu(プロフ) - 楽しみが増えた!!!寂雷先生いいよね!頑張ってください! (11月2日 16時) (レス) @page26 id: 91c57ec369 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零音(れいん) | 作成日時:2021年9月6日 19時

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