村上鋼場合2 ページ7
村上side
授業が終わり、影浦に呼び出されて屋上に連れてかれた
屋上って確か使えないはずだけどどうして…?
影浦「お前、宮本のこと好きなのか?」
!?
村上「どうしてそれを…」
影浦「やっぱりか。俺が宮本といる時いつも妙な視線刺しやがって…」
視線を刺す?
村上「どういうことだ?」
影浦「あいつ言ってねぇのかよ…俺は人の視線とか感情を受け取りやすい体質なんだ。だからお前のその妙な視線やめろ。」
村上「すまない、その、いつも楽しそうにしてるのが羨ましくて…つい見てしまうんだ。」
影浦「…なんで宮本のこと好きなんだ?」
村上「初めてオレの能力を理解してくれたんだ。」
影浦「能力?」
村上「オレは寝ることで学んだことをほぼ100%自分のものに出来るんだ。って言っても分かりにくいよな。寝たら大抵のことを覚えていられる、それが勉強でも運動でも。」
影浦「ボソッ これが村上と仲良く出来る理由か。確かにお前面白いやつだな。」
こいつなら友達になれるかもしれない
直感的にそう思った
村上「…カゲって呼んでもいいか?」
影浦「好きにしろ。」
村上「カゲも宮本のことが好きなのか?」
影浦「!…るせぇ。」
…諦めたくない
でも友達も失いたくない
影浦「…てめぇ身を引くとか考えてるんじゃねぇよな?それならダチは辞めるぞ。」
村上「!」
影浦「宮本を想う気持ちはその程度かよ?」
"それはずるでもなんでもない、お前の才能だ。"
村上「そんなことは無い!初めて!…初めてあんな風に言って貰えた、嬉しかったんだ。」
影浦「じゃあ今日からお前はライバルだな。」
村上「!そうだな。よろしくな、カゲ。」
影浦「おう。」
…
次の日
登校する途中でカゲと会った
村上「おはよう、カゲ。」
影浦「おー、はよ。」
今日は宮本と話せるだろうか
影浦「宮本はそんなに気難しいやつじゃないから気軽に話しかけてやると喜ぶぞ。」
村上「!そうか…カゲは優しいな。」
影浦「チッ なんでそうなる。」
後ろから軽い足音がこちらに迫ってきて肩にポスッと違和感を感じた
貴『はよ。やっぱり影浦と村上は仲良くなったか。』
影浦「おう。つーか話しとけよ。」
貴『それじゃあ接点無くなるだろ。』
村上「み、宮本、おはよう!」
貴「おはよう。そんなに緊張しなくてもとって食ったりしないぞ?」
宮本は不思議そうな顔をする
そんな顔さえ愛おしい
オレも重症だな
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うゆ@uyu(プロフ) - 楽しみが増えた!!!寂雷先生いいよね!頑張ってください! (11月2日 16時) (レス) @page26 id: 91c57ec369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零音(れいん) | 作成日時:2021年9月6日 19時