彼女に惚れた瞬間【ワールドトリガー】【18歳組】 (ページ3)

今日:30 hit、昨日:18 hit、合計:17,860 hit

影浦雅人の場合ページ3

影浦side

ﾁｯ
さっきから痛てぇ視線向けやがって

スコーピオンで首飛ばしてやるか

貴『喋ったこともないやつの悪口とか言ってるから強くなれねぇんだよ。』

！
誰だこの女
なんで庇いやがる

どうせ正義のヒーローに酔いしれてんだろう

ただ何となく…何となく気になったから声を掛けてみた

影浦「なんで庇うみたいな真似したんだよ。」

貴『ただ悪口が聞こえてきたから気分が悪くなっただけだ。なんか文句ある？』

悪口が聞こえた？
いや、それよりも…

影浦「…！お前…感情あんのか？」

貴『あるに決まってんじゃん。じゃなきゃあんなことしねぇよ。』

じゃあなんで俺の副作用が反応しねぇんだ？
こいつの視線は痛くねぇ、こんなやつ初めてだ

影浦「…。おもしれぇ、お前俺と勝負しろ！」

貴『いいよ。』

…

結果は俺の惨敗
こいつの動きが読めない、そして俺の副作用が反応しねぇからどこから来るか分かんねぇ

コイツ…気に入った！

影浦「お前名前は？」

貴『そういえば名乗ってなかったな、オレは宮本。お前は？』

影浦「俺は影浦雅人。次はお前を倒す。」

貴『次もオレが勝つよ…なぁ、気になったんだけどお前副作用持ち？』

影浦「なんで分かるんだよ。」

お前は俺の副作用に反応しねぇのに

貴『んー、オレ耳がいいんだよ。色々聞こえる訳。んで遠くの悪口に反応してたからなんか副作用持ってんのかなぁって思ってさ。』

こいつも苦労してんのか…

しっかし耳が良いか、だからこっちの居場所がすぐバレたのか

影浦「俺の副作用は人の感情や視線を肌で感じる。」

貴『それは珍しい副作用だな。オレのは痛くねぇのか？』

影浦「お前からは感じねぇ、こんなこと初めてだ。」

貴『へぇ、なんでだろうな。』

ふと目が合った瞬間何故かこいつの目に惹かれた

そうか
視線が痛くないからこいつの目を見て話せるのか

そう思うと何故だか嬉しいと思った

でも

こいつも俺から離れていくんだろうな

"宮本〜、俺とも勝負しろ！"

貴『めんどくさいのが呼んでるわ、行ってくる…影浦。』

影浦「？」

貴『また勝負しような！』

影浦「！あたりめぇだろ。」

俺に偏見を持たない女とか…興味が湧いた

こんなにも興味を持った女は初めてだ

また絶対対戦して今度は俺が勝つ
待ってろよ