水上敏志との出会い ページ19
オレらの担任が言った
「今日は転校生が来るぞ、入ってきてこい。」
水上「水上敏志言います、どうぞよろしゅう。」
水上…ボーダーのやつか
「席は…宮本の隣で。ついでだ、学校案内してくれ。それで今回は見逃してやる。」
貴『え?いいんですか。』
「今喋ったやつの隣に座ってくれ。」
「水上君可哀想。」
「不良の宮本さんの隣なんて」
うるせぇな相変わらず
水上「宮本さん?よろしゅうな。」
貴「よろしく。昼休み飯食ったら案内するから。」
水上「おおきに。」
貴「とりあえず教科書とか揃ってないだろう?一式貸す。」
水上「え、宮本さんは見いひんくてもええの?」
貴『次やるところは予習してあるから平気だ。板書はルーズリーフに書けばいいからノートも見ておけ。』
水上「なんか申し訳ないな。」
授業が終わり昼休みになったから屋上に行こうとしたら水上に
水上「宮本さん、購買の場所教えてくれへん?」
あー、そっか知らないんだったな
案内するか
貴『わかった、こっちだ。』
2人で廊下を歩く
林藤さんが言ってたスカウト旅でスカウトしたヤツらの1人だよな
貴『水上、お前ボーダーはいるんだろ?』
水上「なんで知ってるん?」
貴『オレがボーダー隊員だからだ…て言ってもスカウト旅の人と面識があって話を聞いたからな。あ、購買はあっちな。人並んでるだろ、毎日賑わってるから下手すると何も買えないから気をつけろ。』
水上「色々おおきに。」
水上は初めてだから待ってた方がいいか
戻ってきた水上が少し驚いている
貴『買えたか?』
水上「なんとか。」
貴『一応教室まで案内する。』
水上「なんでそんな優しいん?」
貴『そんなことないぞ。』
特に会話もないまま教室に着く
貴『じゃあオレは屋上に行くか』
その声と被るようにクラスメイトが言った
「水上って大阪から来たんただろ?なんか面白いこと言ってみろよ!」
チッ 話被せた上に出身地弄りかよ
水上「急にいわれて」貴『お前、自称クラスの人気者なんだろ?』
『だったら人気者トークしてみろよ。聞いててやるから。ほら、早く。』
すると顔を真っ赤にしてどこかへ行った
貴『ごめんな、水上。』
水上「なんで宮本さんが謝るん?めんどくさいの追い払ってくれてお礼ものやで。」
貴『そんなこと…それと宮本でいい。改めてよろしくな、水上。』
これが水上との出会いだった
48人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うゆ@uyu(プロフ) - 楽しみが増えた!!!寂雷先生いいよね!頑張ってください! (11月2日 16時) (レス) @page26 id: 91c57ec369 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:零音(れいん) | 作成日時:2021年9月6日 19時