【マギ】天使の笑顔と涙のワケ【ジャーファル】 (ページ17)

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episode 14 ページ17

「……ちっ、

お前に命令される筋合いはない!!」

やや気迫されたように身動きをしてから、また大声をあげるデーモン(？)

貴「へー？

そうなんだ。

…この花で何が出来るか、知りたい？」

こちらは、先程のポーズから一切の身動きをしていない。

スッと差し出した手の中でクルリ、またクルリと藍色の花を回している。

…隣にいる３人は、ただ驚いて何をしているのか、という顔をしていますが、

私はその場に凍りついたように動けなくなっていた。

この、懐かしい感覚。

普通の人には理解できないような、

この、恐怖。

―『…こんばんは』

彼女の笑顔は昔の笑顔より威力が増して、

より可憐になりました。

故に、殺されるような恐怖感とは違う

この、動いたら命ごと刈り取られてしまうような、そんな恐怖を強大化させている。

……これは、理解できないものでしょうね。

向けられた人にしか。

「…このこと、上に報告させてもらうから覚悟しておけ」

捨て台詞を去り際に残してデーモンは去っていきました。

…さて。

貴「はじめまして！

私はAといいます。

お怪我はありませんか？」

ペコリと頭を下げ、先程とは違う無邪気な表情で話しかけてくる。
(決して先程までの笑みに邪気があったわけではありません。)

「あぁ、おかげさまで。」

貴「よかったー…!!

うちのものが迷惑かけてすいません…

商人さん、ですよね？

私にお手伝い出来ることがあったら何でも言ってください!!」

こんなもので申し訳ないですが、この花はお詫びに....と先程の花をにこやかに差し出してきた。

「ありがとう!!

…じゃあ早速だが君に１つ頼みたいことがある」

こちらもにこやかに受け取っている。

貴「私に出来る範囲であれば何でもどうぞ！」

「君のおばあさまにお会いすることは出来ないかな？」

と、思ったら突然原爆級の爆弾を落としてきました。←