永い夢:6 ページ6
黒子「火神君、いったんここの部屋から出ませんか?」
火神「何でだ?」
黒子「この部屋の状況と自分の身体を見て・・・きっとこの外は危険なんじゃないんかと思うんです。」
さっき部屋の中を見渡した時はそれほど気にも留めなかったが、よく見て見るとベッドは所々壊れているし、床が抜け落ちているところがあったり、それに・・・誰の血なのだろうか、床やシーツ、壁などに赤黒い染みを残している
ここで何かがあったと考えざるを得ない
火神「じゃあ、なおさらこの部屋から出ないほうが良いじゃねぇか。」
黒子「そうですね・・・今のところは。」
火神「・・・!」
確かにこんな部屋であるがここには見る限りでは敵の姿は無い
黒子「でも、この平穏は一時的なものでしかありません。いつこの部屋のように僕達がなるかわからないのか今の状況なんです。」
この部屋の扉
外の世界への第一歩となる場所へと目を向けながらベッドを下りる
黒子「行きましょう、火神君。僕達の忘れてしまっている記憶を取り戻すために。生きるために。」
僕はまだ偽りの平穏に未練を残す彼の手を引き、もう片方の手でドアノブを回した
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ゆんゆんブラッディスター改@ラブ充爆撃機(プロフ) - TRPG好きってなかなかいないっすよね、もうちょい布教しないかな (2014年7月30日 14時) (レス) id: b0a849f9c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カオル | 作成日時:2014年2月16日 21時