佳き日のその後…７ ページ7
「…太輔…オレ、やっぱり…アメリカ……行けない…」
その言葉を、どんな表情で、想いで…オレに伝えてきてるのか…オレは振り返らなくても、わかっていた……わかってるのに…聞いてしまう…
「…どうして…？」
振り返り、宏光のカオを見て…ああ、やっぱり…と胸が苦しくなる…
「仕事…したいんだ、大学で勉強したこと…前のデザイン事務所で教えてもらったコト、今、父さんと先輩たちから学んでるコト、…それ全部、ちゃんと自分の知識と技術にして一人前の建築士になりたいんだ、今、ソレ全部置いて日本を離れること…オレはできない…今まで自分なりに頑張ってきた時間、無かったコトにしたくないんだ」
…宏光の言ってること…よく分かる…だけど…オレはもう離れていたくない…１０年…待って待って待ち続けて…やっとこの腕に取り戻したタカラモノを、オレはもう、どこにもやりたくなかった…独占欲…そう言われても仕方ない…でも、もう抑えることができない…
「…ソレって、家族になったオレと一緒にいる時間より、大事なコトなの？」
オレの言葉に、宏光のカオが哀しそうに歪んだ…
「…そうじゃない、…違う…比べられるようなコトじゃ…」
「１０年離れ離れで…やっとずっと一緒にいられるようになったのに、今度はオマエの意思でオレから離れるって言うコト？…オマエは…オレと離れてんの…へーきなのかよ…？」
「違うって、ちゃんと聞けよ太輔っ！」
「何をどう聞いたって、オマエの返事は変わらないんだろ！……なら、もういい…オマエの考えはわかったから…」
こんな言い方…傷付けてるのはわかってるのに…どうにもならない…このまま覆らないだろう宏光の意志が、オレはたまらなく寂しかった…
「太輔…」
「…オレは、…オマエとオレは…いつだってずっと同じ想いでいるって…自惚れてた……もう、寝ろよ…今日疲れただろ…おやすみ」
「…一緒に寝ないのか…」
「…ゴメン…今ムリ…」
背中を向けたオレに、宏光の寂しそうな声がポツリ…と向けられる…
「……おやすみ…太輔…」
ベッドルームのドアが閉まる音が、オレの後ろで小さく響いた…
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GAYASAKURA(プロフ) - たいちゃんらぶさん» こんばんは！ハイ、どうにかおーるあっぷ！できました！いっぱいコメ下さって、ホントに更新の励みになりました！ありがとうございました！嬉しいです！…エピ２、ご期待に添えるといいんですがww頑張ります！…あ、その前にレン・フレだ…wwまた覗いてみてくださいねー (2015年11月21日 23時) (
レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - GAYASAKURAｻﾝ♪ｴﾋﾟ1完結おめでとうございます♪みっくんのｷﾓﾁには敏感な太ちゃんなのに美人先輩のｺﾄでみっくんが落ちてるｺﾄには鈍感なのはやましいｺﾄないから!!って信じます‥でもきっと波乱がおきちゃうのかな〜‥ｴﾋﾟ2も楽しみに待ってまーす♪ (2015年11月21日 17時) (レス) id: c5bfccd947 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - たいちゃんらぶさん» こんばんは！ハイ、ちょっと伏線張ってみましたwwエピ２にぶっ込みます！…ダンナ肝心なとこ鈍いんですよねww安心と信頼の藤北に何が？…クリスマスも絡めて見ようかなーとか思ってます！でもその前にレン・フレ進ませないと…またよかったら覗いてください！ (2015年11月19日 22時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ﾑﾑッ?!ｴーッ!!旅立つ前の甘い時間をﾜﾀｼも満喫してましたが‥なんと‥仕事仲間の美人ｻﾝ‥みっくんがﾓﾔﾓﾔするのは仕方ないとして‥太ちゃんがそんなみっくんに気付いてないのかな‥←いつもだったら気が付くはずなのにぃぃ･･涙‥何が起こるのか緊張します‥ (2015年11月19日 20時) (レス) id: c5bfccd947 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - sakuraさん» こんばんは！コメありがとうございます！キュンキュンありましたか？良かったぁww裏が難しくて、代わりに超極甘に仕上げときましたwwまもなくダンナ出国です！あと一甘！…あるかなーwwカップケーキ、私も食べたいですね！リアルは甘しょっぱい藤北味…ですかね？ (2015年11月16日 22時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2015年11月9日 10時
