《藤＋北》が、くっついた！？ ２ … ベトベト編

ベトベトな二人 … ２３ ページ23

付かず離れずの絶妙な距離を保ちながら歩いていくキタミツとガヤさん…

オレはさっき見た光景を思い出しながら、二人の背中を見送っていた、

オレ、藤北のリアルベトベト…見ちゃいました


「…だよねぇー」って我知らず言葉を漏らした時
「宮田？」って呼ばれた

「え、呼んだ？」
「呼んだ、てか何スルーしてんの？」
「何を？」
「はああ？なんでミツとガヤが一緒なのかきいてんだよ！」

あ、それは…って答えかけて、オレはその先を飲み込んだ

ヤバイヤバイ、横尾さんに口止めされてたんだった

「…さあ…」
これ以上はムリムリと、オレはスタコラ退散しようと玉の傍を離れようとしたけど、こういう時だけ勘のいいちゃん玉が、俺の腕をむんずと掴んでトイレに引き摺り込んだ

「宮玉、今日も仲良いですねー」
「あ、どうもー」って玉渾身の営業スマイル炸裂で、この笑顔には性別関係なくオチる

そのまま個室に連れてかれて、懐かしの壁ドンです…

「ちょ、たまっ！」
「なんか知ってんだろ？言え！吐け！」
「し、知らないよォ」

言ったら横尾さんに怒られるー！！こわーい！

「そんなウソがオレに通用すると思ってんの？言わないと…してあげないよ、いいの？」
って、めっちゃ顔近い近いっっ！ちかーい！！

「宮田の好きなあ〜んなコトとかこーんなコトとか、二度としてあげないけど…いいの？」

耳元で囁かれて、ふ〜って玉の吐息感じてオマケにいい香りして、だぁもぉ宮汁ダラダラのベチョベチョ…

「楽になったら…トシくん……」

ひえええー、ピヨピヨ玉ちゃんがガヤさん越えしてるううう、
横尾さんゴメンなさいーっ！
宮田俊哉、玉森砲に撃たれます、殉職します！

「…塗ってたんだってぇ、ガヤさんがキタミツの胸に…ベトベト…」
「ベトベト？そんなんパフォマじゃん！」
「違うよ、なんか塗り薬だと思う、胸のトコ…ガヤさんが塗ってあげてた…なんかリアルな《 REAL ME》してました…」

「リアルな《REAL ME》…」

言ってしまった…あー自己嫌悪…
凹むオレの視界に、玉のキラキラ笑顔が眩しく映る

「え、玉ちゃんどしたの？」

「そうかそうか…ふーん、これはガチでマジに《REAL ME》が《REAL ME》するかも♥︎︎、サンキュ宮田、ご褒美にまた朝までゲーム付き合ってやるから、楽しみにしてろよ！」

「えっ？まだゲームやんの？」
「ふふん、嬉しいだろ！トシくん、教えてくれてサンキュ！」

そして、ほっぺに触れた柔らかい《何か》にオレはボーゼンとなった

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