Precious Lover … ４４ ページ45
「裕太…」
中を伺うようにして入ってきたのは私服の裕太裕太、軽く部屋を見渡しベッドの宏光に目を留めると、あ…と言う顔をした
「ひろ、寝てるんだ…新海先生から太輔が帰って来たって聞いたから…」
「うん…外行こか？お前、仕事は？」
「今日はもう終わり…夜勤明け」
「そか、お疲れだな」
宏光の眠りにの邪魔をしたくなくて、お互い声を潜めながら裕太を促して廊下に出た…、エレベーターホールの脇にある広めの待合所に行くと、奥の二人がけの席に座った
「待ってて…」
ふと裕太が席を立ち、自販機のコーヒーを買ってきてくれた、手渡された缶コーヒーの温かさと甘めの味が、強ばってた体を緩めてくれるように思えた
「大丈夫…？」
労う言葉と心配の眼差しが注がれる、大丈夫……、どう答えればいいのか分からなくて、オレは視線を廊下の方に移した
「そう思わないと、やってけねぇから…」と返事をした
「…だよね、新海先生から治療方針は聞いた？」
「うん、…宏光と一緒に聞いた」
「そうなんだ、…ひろ、なんて？」
《何もしなければ、オレはオレのままでいられるんですよね？ 》縋るような声で、新海医師にそう問いかけていた宏光…、それがアイツの心からの願いなんだろうか…？
「手術、するんだよね？」
確認するように聞いてくる裕太に、オレはポツリ…と声を発した
「したくないって…言ってる…」
「は？ウソだろっ！？手術しないなんて…ッっ…まさか太輔、それ許したんじゃないよな！？」
裕太の動揺が、声の勢いと共に伝わってくる
掴まれた腕と必死な表情が、裕太がオレ達の状況を自分の事のように考えていることをと教えてくれた
掴まれた手をそっと外し、オレは裕太の顔を見た
「悪ぃ…一度に色々聞かされて、オレも宏光も今は混乱してる、…これからどうすべきかは、2人で考えるよ、一緒に…ちゃんと起こってる事に向き合って、結論を出す……」
今は、それしか言えない…
「太輔…」
「ありがとな、裕太がこの病院にいてくれるってわかっただけでも、ひろもオレも心強いよ、忙しいと思うけど、時々宏光のこと見舞ってやってくれ、ひろも喜ぶから」
ここは完全看護だ、面会時間も決まってるらしい…２４時間オレが宏光の傍にいてやることは出来ない…
「勿論そのつもりだよ、…太輔、新海先生は脳外科医として日本でも有数の腕の持ち主だよ、安心してひろのコト任せられる、オレが保証するよ！」
「うん、なんかトモセンセイと似てるよな」
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GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» 続き覗いてくださればと思います！泣かせてゴメンなさい！コメ大感謝ですー！ (2018年6月14日 23時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - seaぺこさん» こんばんは！コメありがとうございます！再読ありがとうございます、少しずつですが過去エピを入れております、あのシーンかぁと思っていただければ嬉しいです！ザワザワ展開ホントにゴメンなさいー泣泣、二人の絆を感じて下さるようにup頑張りますので、宜しければ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
seaぺこ(プロフ) - こんにちは、何度も失礼します…またもやシリーズ初回から読み返していました泣 これ以上の試練…もし限られた時間なら24時間付いて居たいのに…嫁の事は自分の事より大切で心配で仕方ないのに、気持ちを隠して安心を与えようと振る舞う太輔旦那に涙です(TT) (2018年6月14日 16時) (レス) id: 5a95b02aa0 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - ふじみつさん» おります、覚えておられたら懐かしく思って頂けるのではないかと思います、なかなかのシリアス編となりそうですが、ラストは《藤北ぁぁぁ！ 》で終われたらいいなぁと考えております、宜しければ続き覗いてくださればと思います！コメ大感謝です！ (2018年6月13日 8時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - ふじみつさん» おはようございます！コメありがとうございます！はい、おそらく殆どの読み手様の予想がドンピシャだったのではないかと思いますｗここからかなりの辛展開となります、申し訳ございませんー！今回は《記憶》がキーワードなので、過去エピ遡りながらupしようかなと思って (2018年6月13日 8時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年5月20日 20時
