淡雪恋蕾 … １２４ ページ35
「オレもお前と同じだよ、柊羽に未来に繋がる道を作ってやりたい…けど、その事と柊羽の気持ちを受け入れることは別だ、いくら宏光の頼みでもそれだけは聞けない、分かるだろ？」
オレの頬に手を添え、真っ直ぐな瞳と心でその真摯な想いを伝えてくれる、それはホントに嬉しく幸せなコトだと充分感じている
だけど、柊羽が置かれてる今の状況を考えるとその事に心踊らせるワケにはいかなかった
「太輔…柊羽は今、本気でオレ達が自分に向き合ってくれてるのかを知りたいんだと思う、突き放したり、真正面から向き合うコトを避けたら、あの子は本当に自分が進むべき道を迷ってしまう気がするんだ」
柊羽は、勘の鋭い子だ
うわべだけの…その場しのぎの優しさは、すぐ見抜いてしまうだろう
「なら、オレにどうしろって言うんだ？」
問いかける太輔の表情は、オレの出す答えをあまり歓迎していないコトを示してきた
「はぐらかしたり、誤魔化す様なコトしないで欲しい、お前を好きだと言う柊羽の気持ちをちゃんと受け止めて理解してやってほしいんだ、間違ってるとか、子どもの戯れ言とかで済ませることが、柊羽を一番傷付ける…」
例え柊羽の《好き》が、自身の不安からくる一時的な幼い感情だとしても、ちゃんと受け止めてやりたいと思った…
太輔は、そんなオレの気持ちに気づいてるんだろう、オレの顔を包むように置いていた手を滑らせ優しく項に添えた、絡む視線は穏やかでとても静かだった
「お前はイヤじゃないのか？、柊羽がオレのことを好きだと言ったこと？」
…それについてのオレの答えは、一つしかない
「太輔、オレは何を心配すればいい？」
笑って答えると、オレの愛方は一瞬だけ目を丸くして、直ぐに同じ表情で微笑み返してくれた
「…そだな、オレの《ハニー》が心配するようなコトなんか、何も無いか！てか、全力でさせねーし！」
そう言って、オレのおデコにチュッ…と唇当てた
そうだよ、太輔…
お前がくれる一つ一つの言葉が、その仕草が、オレを陽だまりの中に置いてくれる
雪の日でも雨の日でも、お前といる場所は暖かく穏やかだ…
柊羽…
必ずお前にも、そんな風に思える場所を作ってやるから…
怖がらなくていい、泣かなくていい…
きっと、大丈夫だから………な……────？
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GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» ドキドキ展開になってるといいのですが、宜しければまた感想などお聞かせくださいませ！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» こんばんは！コメ返遅くなり申し訳ございません！こちらこそ、大量アップを目にして下さり感謝申し上げます！そして、安定の移行となりました！今回は旦那は出張中なので、とりあえず最強のラスボスにオファー致しましたｗ気に入ってくださると嬉しいです、 (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» 宜しければお待ちしております！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメありがとうございます！コメ返遅くなり申し訳ございません、はい、閻魔的ラスボス降臨です、この方も色々悲しみを抱えて生きています、不器用ながらも息子の太輔を愛していることをお伝えできればなぁと思います、移行となりましたがコチラも (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
try(プロフ) - 大量更新ありがとうございます(／▽＼) 姐さん強し…されど、閻魔様やばし…ですねΣ(ﾟ□ﾟ;) 姐さんの覚悟に、太輔さんかと思いきやの…閻魔様。 毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷの展開で、楽しみでたまりません( ´艸｀) (2018年3月25日 15時) (携帯から) (レス) id: 9d1b77fd6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年3月7日 23時
