淡雪恋蕾 … １１９ ページ30
松永一家が帰った後、オレは宏光に柊羽のことを知らせた、今回倒れた経緯も…
「朝には熱も下がると思う、とりあえず知らせたけど雪もまだ残ってるし慌てて帰ってこなくてもいいからな」
「大丈夫なのか？やっぱりコッチ来んの止めとけばよかった…柊羽、ずっと辛かっただろうな」
「様子がおかしいコト気付いてたのに、何もしてやれなかった…オレの責任だ」
「違ぇよ、お前だけじゃない、オレだって同じだ、なるべく早く帰る、柊羽のこと頼むな」
「おう、お母さんは？特に体調の変化は無いのか？」
「うん、変わりない、定期的に検査受けてるけど今は特に心配するような兆候は無いってさ、院長先生…玉のお父さんかそう言ってくれたから大丈夫だよ！」
「そうか、なら良かった、お母さんて呼べる人は世界にたった一人だ、大事にしてあげて」
「うん、ありがとな…じゃ…」
夜が明けたら誰かを迎えに行かせようと決めて、オレは柊羽の部屋に行った
ユリが処方した安定剤が効いてるんだろう…オレの目の前で倒れた時の苦しげな表情は消えていて、ぐっすり眠ってる様子が見て取れた
夜は眠れていたんだろうか…
時々疲れの色を見せていても、オレも宏光も受験勉強のし過ぎくらいにしか考えていなかった
無理をするなと言いながら、柊羽にはオレ達を心配させない為の無理をさせていた、心を擦り減らしていたことを全く分かろうとしてなかった
柊羽はもう大丈夫…どこかで勝手にそう思い込もうとしていた…全て上手くいってる、完全なオレの勇み足だ…
「ゴメンな…柊羽…」
頬に手を当てると、少しだけ熱が下がってる様に思えた
その事にホッとはしたけど、目を覚ましても状況は何も変わっていない…オレ達が事実を知ったと言うだけだ
この先は、オレしか動けない…
松永の言うように、組の威力で黙らせるコトをすればいいんだろうけど、オレのお手付きだと知っててそれでも柊羽を取り戻そうと画策してくるほどのヤツだ、
金で解決が着くとも思えない
下手に動けばケーサツ沙汰になるだろう
今の如月にとって、それは致命傷だ
結果次第では、オレ達は柊羽の里親にもなれないだろう
何かいい方法はないのか…？
この如月とオレの家族を守るために、最大にして最高の手段て、何がある？
《オレを愛して…》
意識を失う寸前、掠れた声でそう呟いた柊羽…
それはきっと物心ついた時から柊羽の中にあった、純粋すぎるほどの哀しい願い
柊羽、必ずお前の居場所を作ってやるから…
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GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» ドキドキ展開になってるといいのですが、宜しければまた感想などお聞かせくださいませ！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» こんばんは！コメ返遅くなり申し訳ございません！こちらこそ、大量アップを目にして下さり感謝申し上げます！そして、安定の移行となりました！今回は旦那は出張中なので、とりあえず最強のラスボスにオファー致しましたｗ気に入ってくださると嬉しいです、 (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» 宜しければお待ちしております！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメありがとうございます！コメ返遅くなり申し訳ございません、はい、閻魔的ラスボス降臨です、この方も色々悲しみを抱えて生きています、不器用ながらも息子の太輔を愛していることをお伝えできればなぁと思います、移行となりましたがコチラも (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
try(プロフ) - 大量更新ありがとうございます(／▽＼) 姐さん強し…されど、閻魔様やばし…ですねΣ(ﾟ□ﾟ;) 姐さんの覚悟に、太輔さんかと思いきやの…閻魔様。 毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷの展開で、楽しみでたまりません( ´艸｀) (2018年3月25日 15時) (携帯から) (レス) id: 9d1b77fd6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年3月7日 23時
