淡雪恋蕾 … １１３ ページ23
「里親…か…」
寝支度を済ませたオレは、ネットでそのワードで検索を掛けた
宏光が言っていた《里親》という制度、両親のいない未成年の子を引き取り養育をするという内容だが、オレと宏光にそれが許されるのかどうかは、文章を読む限り微妙なラインだった
「うーん、…どうすりゃいいかな…」
法律は専門外…やっぱり弁護士や司法書士に相談してみるしかないか…
はぁ…とため息を付いた時、ドアがノックされた
「柊羽か？どした？」
「太輔…起きてる？…入ってもいい？」
「…いいよ」
時計は深夜を示していた…
こんな時間にどうしたんだ…
入ってきた柊羽は、心細げな表情でオレの傍まで来ると「一人で寝るのが怖い…」と言った
「なんか不安になるような事があったのか？」
「…わかんない…でも、今は一人になりたくない、ここで寝てもいい？」
叱られた子供が許しを乞うような顔…どうしようかと迷ったが、それはやっぱり出来ない相談だった
「悪いな、それは出来ない」
「なんで？」
「ここはオレと宏光の部屋だ、他の人を寝かせるわけにはいかない…わかるだろ？」
宏光とほぼ同じくらいの体付き…目線の少し下にある頭に手を置き宥めるようにポン…と撫でた
けど柊羽はオレの手を払い除け、挑むような視線を投げつけてきた
「…オレが他人だから？」
「柊羽？」
「大事な家族だとか言っといて、結局太輔だってオレのコトなんか赤の他人としか思ってないんだろっ！？」
振り絞る様に絶叫する柊羽の声が、部屋に響いた
「何言ってんだ！オレはそんなこと言ってるんじゃないって」
「ウソだっ！そうだよな…太輔にとって家族はミツ一人だけ…オレなんか捨て犬拾ったくらいにしか思ってないんだろっ！」
「そうじゃない！柊羽落ち着けって、なんでそんな…」
「…ならオレを太輔の家族にしてよ！ちゃんとミツと同じだけの…太輔だけの柊羽にしてよっ！」
激情のままそう叫んだ柊羽が、いきなりオレの首に手を回しそのまま激しく口付けてきた
「…っ、よせっ！お前ナニ考えてんだっ！」
直ぐに顔を背けその腕を振りほどきオレは柊羽を突き飛ばした、勢い余って床に倒れた柊羽に焦って抱き起こすと、華奢なカラダが縋るように強く抱きついてきた
「柊羽…」
「お願いココにいさせて…っ、何でもするから…何でも言うこと聞くからっ、ここに置いてよ…太輔っ！！」
しがみつき、泣き叫びながら懇願してくる柊羽
「何があった？言うんだ！誰に何を言われたっ！？」
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GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» ドキドキ展開になってるといいのですが、宜しければまた感想などお聞かせくださいませ！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» こんばんは！コメ返遅くなり申し訳ございません！こちらこそ、大量アップを目にして下さり感謝申し上げます！そして、安定の移行となりました！今回は旦那は出張中なので、とりあえず最強のラスボスにオファー致しましたｗ気に入ってくださると嬉しいです、 (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» 宜しければお待ちしております！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメありがとうございます！コメ返遅くなり申し訳ございません、はい、閻魔的ラスボス降臨です、この方も色々悲しみを抱えて生きています、不器用ながらも息子の太輔を愛していることをお伝えできればなぁと思います、移行となりましたがコチラも (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
try(プロフ) - 大量更新ありがとうございます(／▽＼) 姐さん強し…されど、閻魔様やばし…ですねΣ(ﾟ□ﾟ;) 姐さんの覚悟に、太輔さんかと思いきやの…閻魔様。 毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷの展開で、楽しみでたまりません( ´艸｀) (2018年3月25日 15時) (携帯から) (レス) id: 9d1b77fd6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年3月7日 23時
