淡雪恋蕾 … １１０ ページ20
柊羽が帰ってきたのは、夕方だった…
ユキヤを迎えに行かせる頃には、外は雪が降り始めていた
降り始めから直ぐに本格的に積もり始め、庭を白く染め上げていった
少し前…宏光からは天気もこんなだし迎えに来てもらうのも危ないから、今日は実家に泊まるとＴＥＬがあった
「柊羽は？」
「叶多って人のとこ行ってる、今ユキヤを迎えに行かせた」
「そうか、楽しい時間過ごしてたらいいな、…あのさ太輔…」
「ん？」
「草薙先生にな、受験するなら保護者の承諾がいるって言われたんだ…オレ達がなるなら里親ってコトになるらしい」
「里親か…聞いたことあるな…」
「うん、帰ったら相談するわ、弁護士さんが入った方がいいらしい…、誰か頼める人がいるかどうかだけどな…」
「弁護士か…、その手の話ならユリか松永が得意そうだな…戻ってきたら二人で聞きに行くか？」
「それがいいな…、今日は柊羽のコト頼むな、勉強はもういいから頭とカラダ休めるように言っといてくれ」
「了解！明日誰かを迎えに行かせるわ…オレも一緒に行こうかな、久しぶりにお母さんにも挨拶したいし…」
「そうか？なら待ってるわ…じゃ！」
「おう、…愛してるよ…」
何となく伝えたくて、言葉にしてみた…
ＴＥＬの向こうの宏光のはにかむ表情が見えるようだった
ＴＥＬを切って小一時間…
玄関のドアが開き、「ただいま…」と柊羽の声がした
「おかえり、楽しかったか？」
「うん、とっても！」
クシャっと笑う柊羽の表情は、出かける前より何倍も明るく元気だった
けど、その変わりようにオレはほんの少しだけ違和感を感じた…そしてオレの表情の変化に、柊羽の瞳が微かに揺れたように思えた
「なんかあったのか？」
「え？無いよ、叶多さんといっぱい喋って色々聞いてもらって、なんかスッキリした！…行ってよかった！」
「ならよかったな…宏光は雪が酷いから向こうに泊まるそうだ、今日の夜は2人だけだな」
「二人…だけ……ふーん、そか…」
柊羽は何でもないように話してくるけど、どこかが、何かが違っているように見えた、でもその根拠が分からないオレ…
敢えてそれ以上探る事も出来ず、部屋に戻る柊羽の背中を見つめていた
…ん？
柊羽を追う様にして、タバコの匂いが微かにオレの鼻に届いた
変だな、柊羽は喫煙しない
「柊羽、叶多さんてタバコ吸うのか？」
「叶多さん？吸わないよ…、由季さんがタバコ嫌いなんだって、だから吸わないって言ってた」
「…そか、吸わないんだな…」
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GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» ドキドキ展開になってるといいのですが、宜しければまた感想などお聞かせくださいませ！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» こんばんは！コメ返遅くなり申し訳ございません！こちらこそ、大量アップを目にして下さり感謝申し上げます！そして、安定の移行となりました！今回は旦那は出張中なので、とりあえず最強のラスボスにオファー致しましたｗ気に入ってくださると嬉しいです、 (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» 宜しければお待ちしております！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメありがとうございます！コメ返遅くなり申し訳ございません、はい、閻魔的ラスボス降臨です、この方も色々悲しみを抱えて生きています、不器用ながらも息子の太輔を愛していることをお伝えできればなぁと思います、移行となりましたがコチラも (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
try(プロフ) - 大量更新ありがとうございます(／▽＼) 姐さん強し…されど、閻魔様やばし…ですねΣ(ﾟ□ﾟ;) 姐さんの覚悟に、太輔さんかと思いきやの…閻魔様。 毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷの展開で、楽しみでたまりません( ´艸｀) (2018年3月25日 15時) (携帯から) (レス) id: 9d1b77fd6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年3月7日 23時
