淡雪恋蕾 … ９２ ページ2
「…なんでここに……っ、テメェ、ムショにいるんじゃねぇのかよ…？」
「一人息子のお前を放っとけなくてよぉ、模範囚でやってきたんだよ、柊羽…長いこと一人ぼっちにして済まなかったなぁ、お前のことが心配でな、会いたくて堪らなかったよ」
耳障りのいい言葉を並べ、狼狽えるオレを嘲笑うような顔で見てきた
ガキの頃…この表情を見る度にオレは絶望感に苛まれた、理不尽な暴力に怯えるオレを、この男はまるで楽しい見世物の様に眺め、泣き叫び謝り続け、痛みと恐怖で意識を失う寸前まで追い込んできた
体にも心にも叩き込まれたその消えない記憶は、今もオレを捉えて離さない…
吐きそうなほどに喉元まで恐怖がせり上がってくる
その恐怖を封じ込めようと、オレは拳を握りしめた
「…気色わりぃコト抜かしてんじゃねぇよ…」
「父親に向かって気色悪ぃとは、聞き捨てならねぇな…」
「ふざけんな…誰が父親だ、テメェはオレの父親でも何でもねぇよ！消えろよっ！！」
そう言い放った瞬間、アイツの手がオレを引き寄せた、むせ返る程のタバコと酒の匂い…
血走った目とゾッとするほどの冷たい表情
襟を掴まれ、容赦なく降ってくる痛みの記憶がオレの息を詰まらせた
「消えるわけにはいかねぇんだよ…テメェをアイツらから取り戻さなきゃ、オレの人生浮かばれねぇ…柊羽、如月から出て来い…お前はオレの人生の糧なんだよ、なぁ柊羽、小さい頃から育ててやったオレへの恩を忘れたのか？」
猫なで声とは裏腹…掴まれた手首がギリギリと締め付けられる、何一つ変わってないこの男の本性を見せつけられた
「恩だと？、笑わせんなっ！オレをゴミ屑みたいに扱いやがったクセに…っ」
「アレは躾だろ…お前を立派な大人にするために、オレがどれ程悩んだか、親の心子知らずとはよく言ったもんだ、…ったく如月の野郎にすっかり手懐けられやがって…、毎晩可愛がって貰ってんのか？お前、キャストのトップだったらしいな、ココで如月の2代目を虜にしたか？」
いきなり尻を鷲掴みにされ、嫌悪感にカラダが震えた
「触んなっ！！」
制止の声と身を捩って振り解こうとしても、オレよりも遥かにガタイのいいアイツはビクともしない、
「未成年のガキと夜な夜な褥でお楽しみとはなぁ、サツにタレ込んだら確実に如月にはガサ入れが入るよなぁ…、それでなくても保護者の許可も取らず家に引き入れてるなんざ立派な誘拐罪だろ…このまま司法に訴えてもいいんだがな…」
「テメェ…何言って…」
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GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» ドキドキ展開になってるといいのですが、宜しければまた感想などお聞かせくださいませ！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (
レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - tryさん» こんばんは！コメ返遅くなり申し訳ございません！こちらこそ、大量アップを目にして下さり感謝申し上げます！そして、安定の移行となりました！今回は旦那は出張中なので、とりあえず最強のラスボスにオファー致しましたｗ気に入ってくださると嬉しいです、 (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» 宜しければお待ちしております！コメ大感謝です！ (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメありがとうございます！コメ返遅くなり申し訳ございません、はい、閻魔的ラスボス降臨です、この方も色々悲しみを抱えて生きています、不器用ながらも息子の太輔を愛していることをお伝えできればなぁと思います、移行となりましたがコチラも (2018年3月25日 23時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
try(プロフ) - 大量更新ありがとうございます(／▽＼) 姐さん強し…されど、閻魔様やばし…ですねΣ(ﾟ□ﾟ;) 姐さんの覚悟に、太輔さんかと思いきやの…閻魔様。 毎回ﾄﾞｷﾄﾞｷの展開で、楽しみでたまりません( ´艸｀) (2018年3月25日 15時) (携帯から) (レス) id: 9d1b77fd6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2018年3月7日 23時
