チャラくNIGHT？…２５ ページ26
｢いいのか？出ていってしまったぞ、太輔…｣
｢住職…｣
腹たち紛れに持っていた食器類を折敷ごと畳に投げつけ、宏光はそのまま出ていった
｢彼は必ず戻ります、今の宏光が帰る所はこの寺しかありません｣
｢ならいいが、おまえもホントに不器用だな…｣
｢フフ、そうですか？誰に似たんでしょうね？｣
｢さあなぁ…｣
苦笑いを浮かべ、住職は本堂に戻って行った
｢あーあー、ヒロさんてばホントに子供だなぁ｣
そんな声がしてふと目を移すと、割れた欠片を心海が片付けようと手を伸ばしていた
｢心海、私がやります、ケガをしますよ｣
｢大丈夫です、太輔様｣
｢私が彼を怒らせたので、私がします、さあ皆は食事の後片付けに行きなさい｣
広げた和紙の上に散らばった欠片を集めていく、何となく…その欠片が宏光の気持ちそのものに見えた
キツい事を言っている自覚はあった
とても傷付いた顔をしたコトも…けど、言わずにいられなかったんだ…
ホントの宏光を取り戻して欲しかったから…
記憶の中の宏光は、あんなに荒んだ瞳はしていなかった、自分よりも他人を思う気持ちが強い、とても優しい人だから…
《ボクが泣いたら、お父さんやお兄ちゃんが哀しむから、絶対泣かないって決めたの、お母さんもね、笑ってるみっくんが好きって言ったから…》
｢太輔様…｣
己の不甲斐なさにため息をつき、欠片を和紙で包んでいると、ふと名前を呼ばれ開け放した廊下に視線を移した
｢宗純さん、どうしました？｣
｢さっきの件ですが、太輔様が気に病むことでは無いと思います、悪いのは北山です！口の利き方も礼儀作法もまるでなっていない、あんなヤツをこの寺に置いておく必要は無いと思います｣
｢…宗純さんは厳しいですね、ですがどんな人にも愛すべき心根というものはあるものです、出来ればその根を深く強く長くしっかりと伸ばしてあげたいと私は思います…宗純さんがいないと台所はきっと困っていますよ、早くお戻りなさい｣
そう促すと、宗純はキュッと唇を噛んで一礼すると台所に戻っていった
財布もケータイも持たずに出ていったんだな…
心配の気持ちが湧くが、今は待つしかない
丸めた和紙を持って出ようとすると、ニャーと声がして子猫の《ヒロ》が入ってきた
｢ヒロ…オマエもあの人を心配してるのか？｣
キョトンとした黒い大きな瞳は、同じ名前の人を彷彿とさせる
雨の中、境内でか細く鳴いていた《ヒロ》が、あの日の《宏光》に見えて仕方なかった
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GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！コメ返遅くなり申し訳ございません！ジョシP《でぇと阻止》出来ませんでしたｗｗモヤモヤを抱えたまま進んでまいります、結果どうなるでしょうか、ド鈍い《渋ミツ》はいつになったら気付くのか？移行となりましたが、宜しければ続き覗いて下さいね！ (2017年5月5日 1時) (
レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - ジョシPちゃんが顔出してきましたねー(*´艸`)鈍感ひろみつ…ジョシPいつか爆発しちゃうのかしら（笑） (2017年5月3日 15時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» と《オトコマエミツ》になっております、取っ付きにくいと思いますが宜しければ続き覗いて見てください、コソッと新作もアップしちゃいましたｗお目汚しかと思いますが宜しければ遊びに来てくださいね、楽しいGWをお過ごしくださいませ！コメ大感謝です！ (2017年4月30日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - pochiさん» こんばんは！いつもコメありがとうございます！約束…色々パターンがあるのでどれにしようか思案中です話ｗｗ、やっと半分まで行きました、ホントはアルバム発売には終わらせたかったのですが、無理っぽい＆移行は必至のようです、いつもとは逆転して《ジョシPちゃん》 (2017年4月30日 23時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
pochi(プロフ) - だんだん2人の距離が近づいてきて すでにキュンキュン始まってます(*´艸`)太輔さんの言う『約束』…なんだろう？めっちゃ気になります!!宏光がこの先どーやって変わっていくのか楽しみです(っ´ω`c) (2017年4月30日 17時) (レス) id: 346d44f458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2017年4月17日 22時
