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28話 ページ31

「…ただいま―…」

玄関に入るなり、奥のリビングで言い争う裕太とおばさんの声が聞こえてきた


「うるさいな!もう放っといてよ!!」
「裕太っ!」

バンっっといきなりリビングのドアが開いて、怒りモード全開の裕太が出てきた、そこにいたオレとバチッと目が合い、一瞬睨みつけられて、そのままプイっと逸らされる…

二階に上がった裕太の部屋のドアがかなりな音をたてて閉められた

おばさんは、玄関に立ちつくしてるオレを見ると、険しい表情になった

「あら、帰ってたの、お食事台所にあるから」

「…はい、ありがとうございます…」

とりあえず、そのまま台所に行こうとしたオレを、腕組みをして横目で見遣る…怖いと思ってしまう―…

「遅いんじゃないの?部活かなんだか知らないけど、ホントあなたといい母親といい好き勝手が過ぎるんじゃないのかしら!?」

「…すみません…」

「…まったく、冗談じゃないわ」

冷たい一瞥をオレに向けて、おばさんはリビングへ戻って行った

ここにいると…自分がホントに要らない存在なんだということを思い知らされる…ホッとため息をついて、キッチンへ行った…そのまま食事を終え、片付けて、自室へ入ろうとした時、部屋から出てきた裕太と鉢合わせになった…

さっきのこともあり、気まずい沈黙が漂う…

フン…と裕太がオレを鼻で笑ってきた、その瞬間,オレは自分の心をフリーズさせる,それ以上傷つかない為のオレの自衛策…

「…オマエはいいよな、いつも自分の好きなコト出来て,親がいないって、パラダイスだよな!」

投げつけられるキツイ言葉に、オレは何も言い返せない…ただ心を閉じて受け止める…そして時間が過ぎるのを待つ…

「裕太…」

「なんなんだよ!オレは毎日毎日医者になれとか、勉強しろとか胸くそわりーコトばっか言われてんのに…どうしてオマエはそうやって好きなコトばっかやってられんだよっ!!ふざけんなよっっ!!」

「…裕太はオレと違って優秀だから、おじさんもおばさんも裕太はならきっと出来るって信じてるんだよ、オレも裕太なら絶対夢叶えられるって…―」

オレの言葉に、裕太の怒りが爆発した

「バカじゃねーの?夢なんかねーよ!!あんなんオレの夢なんかじゃねーよ、親のだろ!うぜってーコトばっか言ってんじゃねーよ!!たかがハマガクのバカ集団のくせに!」

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GAYASAKURA(プロフ) - はに〜さん» こんばんは!コチラにまでコメ頂きましてありがとうございます!うんうん、藤北ってきゅん神ですよね!切ない想いをリアルで伝えたコトが無いので、ただ今妄想大爆発中ですw!コメほんとに励みになります!ありがとうございます! (2015年8月17日 20時) (レス) id: 9f07080ee9 (このIDを非表示/違反報告)
はに〜(プロフ) - おみつって、どうしてこんなに健気がハマるんでしょうか、、藤,北って どうしてこんなに切ないのがハマるんでしょうか、、藤,北クオリティ、、引き続き 楽しみにしております! (2015年8月17日 15時) (レス) id: b78e817db7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2015年8月15日 21時

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