20話 ページ23
「あー、よかったぁ、オレもぉ今日昼メシ食えないかと思った、マジ今日の混み具合カンベンだよなー」
満面のキタミツ・スマイルでコッチに来ると、ぽふっとオレの隣の席に座った…でも、視線は常に渉方向で、オレのソレと絡むことは無い。
(ま、しゃーねーな…今更気にしても始まんないし)
…楽しげにやり取りしてる二人の会話に入る気もなく、オレはBランチのオムライスと追加で頼んだチキンをもくもくと食べていた…
ふと、何気なくミツのお盆に目がいった
(…うどん一杯だけ?…足りねーだろ、こっからまた授業と部活あんのに…―)
すでにそれはカラになっていて、他に食べるようなモノも用意されてる風は無くて…
「キタミツ、今日それだけ?」
渉も気がついたようで、オレに軽く目配せしてきた。
「え?うん、オレダイエットなう!…ちょっと最近すげー食いすぎて、体重マジでヤバい!」
大きな目をクルクルさせて、楽しそうに話してるミツ…けど、
「そうなの?でも、それだけでこの後部活終わるまで持つのかよ、ぶっ倒れんなよ!」
「へーきへーき、見てて横尾さん!そのうち6ケに割れたステキな腹筋ご披露するから!」
アハハ!…と元気に笑ってガッツポーズをしてみせたり…元気が空回りしてるって言うのかな…
「オレ、五時間目の資料取りに行くわ、センセーに頼まれてんの、忘れてた」
「おー、学級委員頼むわ!おつかれー」
「ッたく…なりたくてなったんじゃねーぞ」
去り際、太輔がミツの前にビニール袋に入った何かを置いた…さっき買った部活終わりのお楽しみとか言ってたパンだよな…
「オマエさ、そのちっこさでダイエットとかマジでやめとけ、背伸びねーぞ、これ食ってとっとと背ェ伸ばせ、チビミツ!」
いたずらっぽい笑顔を浮かべた太輔の軽口に、ミツの顔がパァっと明るくなった…あらあら、嬉しそうな顔しちゃって…
「だ、だれがチビだ、言っとくけどオレ、朝イチは180だかんな!」
キタミツのイミフな反抗的態度に、太輔がプッと笑った。キタミツのアタマをクシャってすると
「じゃな、渉…あとキ・タ・ミ・ツ!」
て言って、背中を向けたまま、手をヒラヒラと振って学食を出て行った…―
あーあー、キタミツ…ほっぺがリンゴだよ…―
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GAYASAKURA(プロフ) - はに〜さん» こんばんは!コチラにまでコメ頂きましてありがとうございます!うんうん、藤北ってきゅん神ですよね!切ない想いをリアルで伝えたコトが無いので、ただ今妄想大爆発中ですw!コメほんとに励みになります!ありがとうございます! (2015年8月17日 20時) (レス) id: 9f07080ee9 (このIDを非表示/違反報告)
はに〜(プロフ) - おみつって、どうしてこんなに健気がハマるんでしょうか、、藤,北って どうしてこんなに切ないのがハマるんでしょうか、、藤,北クオリティ、、引き続き 楽しみにしております! (2015年8月17日 15時) (レス) id: b78e817db7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2015年8月15日 21時