l wish to be your only one …エピ４ー２

＆ say … ５ ページ29

パーク内のワゴンで何やかや買って、芝生の上で軽めのランチ…

birthday dinnerはやっぱり家で食べさせてあげたくて、コッチに来る前に横尾さんにオレにも作れて見栄えするメニュー教えてもらってて、材料も調達済だった

でも、少し早めに帰らないとな…


ライド、乗れてあと一つか…


太輔は最後に残してたミニフルーツパフェを嬉しそうに完食すると、フー…とため息をついてオレの顔見てクシャと笑った


｢あー、けっこう遊んだな｣

｢うん、平日だしあんま人いなくて良かったな｣

｢ひろとこういうトコ来るの久しぶりだな、車買って良かったわ、久しぶりの《でぇと》だし、オレスゲェ楽しい！｣

｢オマエ好きだな、その《でぇと》って言い方｣

｢うん、結婚しても宏光とのお出かけは、オレには《でぇと》だしっ！｣


ケラケラ笑って、オレの鼻をちゅんて摘まむと
｢んーっ…｣太輔が大きく伸びをした



｢疲れたか？｣
｢ん、…ちょっとだけ休憩…膝借りる｣


そう言うと、太輔は足伸ばして座ってたオレの膝に、コロンと頭を乗っけてきた


｢オマエ、ンなとこで寝たら日焼けするぞ｣
｢…ちょっとだけだし…｣

オレの方に顔を向けて、ニコッと笑ってくる
その笑顔にホッコリする…そっと頭に手を添えて、日に透けてキレイなブラウンの柔らかめの髪の感触を楽しんだ…


オレにされるがままの太輔…しばらくすると



｢気持ちいいな…そうされんの好き…膝枕も…なんか幸せ…｣
って、トロンとした声が聞こえて、そのまま静かになった…

太輔の寝顔は、幼く見える…



オレは太輔の寝顔を見るのが好きだった…何にも作ってない、無防備なこの顔は、オレにだけ見せてくれるから…


｢ｸｽ…寝ちまったか、……疲れたらさ、ちゃんとオレに甘えろよな……何でも頑張りすぎなくていいんだぞ…………な、太輔…｣


無意識なのか、キュッて腰に手が回される…



膝に感じる重みも、オレには心地いい…


キレイな横顔が、オレの膝の上で気持ちよさそうに寝息を立てていた…


｢…愛してる……｣





…眠ってるはずの太輔の口角が、少しだけ上がった様に見えた…

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