l wish to be your only one …エピ４ー２

＆ say … ４ ページ28

そっからは写真撮ろう！てなって、セルカ大活躍なカンジ…

キレイに手入れされた花畑みたいなトコとか、アメリカっぽいキャラが描きこまれたゾーンとか、太輔はホントに楽しそうにオレを撮っていた…

時折すれ違うベビーカーを見ながら、ヒカルを思い出して、だけどお互いにそのコトは言わなかった…言葉にしなくても、相手の想いは伝わってくる…


ヒカル…どうしてんのかな……

つい、ベビーカーを目線で追いかけてしまう



振り返った太輔が声をかけてきた

｢ひろ…ちょっと待ってて！｣


太輔はそう言うと、何やらワゴンに買いに行った

戻ってきた太輔が持ってるのは、けっこうデカいソフトクリーム！メルヘンカラーなピンクと赤のツイスト！


｢ちょっと休憩…食べよ！｣

近くのベンチに座ると、太輔がソレを渡してきた

｢なんかさ、横尾さんトコの《FUJI☆KITA》ケーキみたいだな！｣

｢うん、オレも思った、また一緒に食べに行こうな！、なあ、コレさ、両サイドから食ってるとこ写メろうぜ！宏光ピンクの方からな…せーの…☆！｣



｢ん、バッチリ！｣


カメラ目線で、お互いにソフトクリーム頬張ってるオレ達…太輔の表情、ホントに子どもみたいだ…きっと仕事では絶対見せない表情…オレにだけ見せてくれる《まんまスッピン太輔…》



ソレは、オレを守ると決めてくれた…あの日を思い出させてくれる笑顔…



なあ、太輔…


ずっとずっと…隣にいさせてくれよな…こうしてオレにだけ見せてくれる顔…心も全部…オレは愛しいよ…



なにげない時間…なにげない日々…


けど、オマエさえいてくれたらソレは特別な時間…キラキラしてドキドキする日常になる…



ソレはもうすぐ……なのかな…




ふと視線を感じて画面から顔を上げると…


残りのソフトクリーム舐めてた太輔がオレの顔を見て、クスッと笑って顔を近づけてきた…




｢…キャンディ♥キス、もーらい！｣





…触れた唇は、フンワリ甘い味がした…

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