l wish to be your only one …エピ４ー２

＆ say … ３ ページ27

え…えええええ…


あ、アレ？アレ乗るのっ？ま、マジ…

太輔が連れて来てくれた《遊園地》…とやら…


｢ひろ、行くよっ！｣
｢…うェェ…｣

確かに、家族向けのホッコリゾーンもあるんだけど、太輔が一番に目指したのは……天地がひっくり返って、グリングリンループして、そんで持って最後《zero gravity》を感じながら真っ逆さまに堕ちていくと言う……世も末みたいな絶叫系だった…

オレ、そのテのシロモノ、んな苦手じゃないけど…うん、コレは無いわァ…


｢なぁスゲェな！な、宏光、めっちゃ怖そうじゃん！なあなあ！｣

…オマエさ…ぜってぇそんなコト思ってねぇだろっっ！目ぇキランキランじゃん！輝いてんじゃん！shiningじゃん……

｢行くぞっ！｣

ガシッて手首掴まれて、オレの顔見てウンウン頷いてる太輔…


｢…な、太輔…せっかく誕生日なんだしさ、もっとこう、ロマンティックな…｣
｢え、ある意味ロマンティックじゃん！二人で勇気出して、恐怖を乗り越えるんだ！きっと忘れられない誕生日になるよ！｣
｢…今日が最後の誕生日になったらどぉすんだよぉぉ！｣

｢さっき、オレと一緒なら死ねるって言ったばっかじゃん！あ、もしやのアレって嘘ぴょ〜ん？｣

チロン…て見てくるドS太輔…こう言う時の太輔、ホントにイジワルしてくるんだよなぁ…

てか、アレってそう言うイミだったのか？ならオレ深読みし過ぎたのかな…そか…


｢よっしゃあ、オレもオトコだ！乗ってやろうじゃねぇか！おい、太輔行くぞ！｣
｢ふふ、ほーんと、オレのヨメはオトコマエだよなぁ｣

クシャって笑うと、逃げられないように？ガッチリとオレの手を取り、行列の出来る絶叫マシーンに連れてかれた…





………ぐぉあぉぉぁ…


ぎぃやぁぁぁぁ…


…ぬぉぇぇぇぇ……………




…ああ……遠のく…………全てが………





｢…宏光、大丈夫？｣

｢…い、生ぎでだぁ…オレ…生きてる……｣

けど足はフラフラで、オマケに目の前がまだグルグル…見かねた太輔が、降り口から少し歩いたとこのベンチに座らせてくれた…

｢ゴメンな…ひろが、こんな絶叫系弱いって知らなかったから…｣

オレの背中を擦りながら、申し訳なさそうに謝ってくる…目が合うと、心配そうに顔を覗き込んできた…


｢ん、大概大丈夫なんだけど、コレ論外…さすがアメリカだよな…まじモンスター級…でも、もう平気だよ、次楽しもうぜ！｣


時間もったいない…


リミット付きのオレ達には…

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