l wish to be your only one …エピ４ー２

慰め愛※ ページ23

間接照明の薄明かりの中…オレと宏光の想いがシンクロする…

どんなにオトコマエなコト言ってても、オレが少し強引にコトを進めようとすると、頬赤らめて、伏し目がちなカオして、｢…も、太輔…｣って微かな抵抗見せる…

そんな顔されたら、その先にある宏光の｢鳴き声｣…もっと聞きたくなるのに…

その赤い唇から漏れる吐息と、切なくオレを呼ぶ様を…心にも記憶にも染み込ませたい


｢…お望み通り、抱き尽くしてやる……｣

｢…太輔…あぁ…っ、太輔……っ｣


オレしか知らない宏光の｢鳴きドコロ｣を、丹念にそして、執拗に攻めていく…容赦なく…追い込む…


……オレと宏光が、初めて抱える《ロス》と言う感覚…

手の中にあったものが、スルリと抜け落ちる喪失感…ヒカルの笑顔と幸せを願い、母親の元へ返したことに後悔は全くないけど…その空虚な感覚は、オレ達2人に同じ寂しさを味あわせていた…


｢…ひろ…ひろ…ッ｣

増えていくシルシ…その一つ一つが余計にオレを煽る…オレの唇と指先、手の平で確かめて…もうオレの肌に馴染んでる宏光のカラダ


｢…ﾊ…ァ…気持ち…い…｣


互いに求め合う温もり…シンクロしてる寂しさを、２人で《慰め愛》してく…


｢…トロけそうなカオ…マジ可愛い…｣


オレの口内で荒ぶるソレと、潤みを増した瞳と鳴き声のギャップが、オレを余計に昂らせる…


ひろの敏感なトコ……


…ｸﾁｭ……


｢…あっ、あぁっ、…ソコやぁ…太…輔…っ！｣

｢…いい子…ココでしょ……感じてよ…｣

｢…ｱ…んん……っ、も…ヤダ…っ…｣


無意識に握られるオレの髪……強めに掴もうとして我に返るのか、ビクリとカラダが震えてる…

｢…限界？…出したい？｣

先端に唇くっ付けて喋ると、その不規則に当たる感覚に、少しだけ宏光の白い喉が反り返った…


荒い息……キュッて唇噛んで、オレに強請るような視線を送ってくる


｢…言えよ……どうして欲しいか…｣

｢……テメェは、どうしたいんだよ……｣



戻ってくるオトコマエな言葉……


ｸｽ…



｢宏光のコト……壊したい…｣


目を見つめてそう言うと、宏光の唇がキレイな弧を描いた…





｢…オレも…同じ……｣








吸い上げたオレの口内に、ホロ苦い宏光の想いが溢れ、オレのカラダの一部になった…

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