l wish to be your only one …エピ４ー２

慰め愛※ ページ21

宏光からの甘いトロける様なキャンディキス…ならばオレからのお返しは、噛み付くようなオオカミキスで…♥

キリがないくらい、オレ達はリップ音を部屋に響かせ、お互いを煽り、昂らせていった…


｢ﾝ……っ、太輔…ヤ……まだ……キスして…｣
｢…ｯ、オマエ、ホントに……オネダリ上手…ﾌﾌ…ﾁｭ…ン……ｸﾁｭ…｣

宏光の腕がオレの首に回り…離してくんない…

唇が離れると、スゲェ不安そうな泣きそうなカオするから…やっぱりオレも止められなくて…


寂しん坊のひろ…

納得してヒカルをサラに返していても、両腕に包み込めた愛らしい存在を忘れることが出来ないんだろう…


同じ部屋に置いてあるヒカルのベビーベッド…


ふと、目をやると、ヒカルのお気に入りのタータンチェックのブランケットが、キチンと畳まれて置かれていた…

｢…また使うこと、あるかな…｣

同じように、ひろもソレを見ていた…


｢…どうかな…｣
｢…ん、そだな…｣

ポツリと呟いて、同じタイミングでオレ達は互いの顔を見つめあった…


繰り返したキスのせいで、宏光の唇は紅く艶を増して…潤みを残した瞳は、いつもより黒く、切ない色を漂わせていた

心震えるほど…オレを虜にしてくる…


｢…ナニ…めっちゃ美人じゃん…｣

｢…も、太輔…おま、ハズイって…｣


真っ赤になって焦りながら、両腕で顔隠そうとするから、すかさず手首掴んで、頭の上で一つに纏めた…

｢…隠すのダメ！｣
｢…ちょ、離せって…｣
｢ダメ…｣

唇が触れるギリギリまで顔を近づける…恥ずかしそうに顔を背ける宏光…


｢…こんな近くでひろの顔見たの…久しぶりな気がする…｣

頬にチュ…とキスしながらオレは耳元で囁いた…

｢ヒカルがいた時は、やっぱり時間とか気にしながら抱き合ってたから…あんま宏光の顔とか見てなかったかも…｣

そう言うと、ひろは少し目を丸くして、背けてた顔をオレに向けてクスッと笑った…可愛い笑顔のご褒美に、オレはひろの手を解放した…


その手は、そのままオレの首に回ってくる…


｢…そういや、ココで《ジャレ愛》するのも久しぶりだよな…｣

確かに…流石にヒカルが寝てる横ではダメだろってなって、大体リビングでコトに至ってた様な(笑)…何回かヒカルが途中起きたりして、２人でめちゃ焦ったよな…


でもソレも、ある意味楽しい想い出……



｢…もう２人だけだ……ひろ、オレに全部預けて……オマエの感じてる顔…可愛い声…隠さないで、全部見せて…｣

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